11/05/10 13:21:36.57
いくつもの派閥に分裂していた国際テコンドー連盟(ITF)が北朝鮮を排除して一つになる
動きを見せている。
北朝鮮の張雄(チャン・ウン)国際五輪委員会(IOC)委員が総裁を務めるITFの右腕
だったカナダのパク・ジョンス副総裁(70)が昨年4月、独立を通告しては崔重華(チェ・
ジュンファ)総裁(57)率いるITFに合流すると宣言した。
ITFは故崔泓熙(チェ・ホンヒ)元将軍が1966年に韓国で作った最初のテコンドー国際
団体。しかし、崔氏は朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領との確執で、1972年にカナダへ
亡命。1年後には金雲龍(キム・ウンヨン)元IOC委員が中心になった世界テコンドー連盟
(WTF)が創設されてから、韓国と遠ざかった。
ITFは、崔氏が1980年代に北朝鮮にテコンドーを普及し、故金日成(キム・イルソン)
主席と親交を深めたことが問題視され、「共産主義団体」とも呼ばれた。その後ITFは、
01年に崔氏の息子、崔重華を総裁に選んだが、02年に崔氏が平壌(ピョンヤン)で亡くな
ると、張雄委員が追悼式で一部の関係者を糾合して自ら総裁に就任してから二極体制が
始まった。
これに、影響力こそ極めて少ないが、第三国の関係者たちで作った団体まで入れて、ITFは
3派に分断されている。ITFの嫡子を主張する崔重華総裁は、本部をカナダから韓国に移す
意向を示し、WTFとの統合を模索している。
こうした状況のなか、イム・ソンソプ世界軍人テコンドー連盟総裁(52・陸軍中佐)が9日
からソウルのシェラトン・ウォーカーヒールホテルで開催される第66回世界軍人体育会(CI
SM)総会に崔総裁と朴副総裁を招いて二人の手を組ませた。朴副総裁は、ITFが創設され
るとき海外演舞団員として活躍するなど、崔氏を最側近として補佐した人物。崔氏の死去後、
張雄派に合流したが、これからは崔重華派に転向しITFの発展に力を貸すことになった。9日、
その崔総裁と朴副総裁の二人をインタビューした。
●純粋さの回復
崔〓朴副総裁の転向は命懸けの決断だ。北朝鮮は、張雄派から離脱する人物に対しては、
「地球上で隠れるところははい」として殺害の脅迫をしている。実際、08年にスロバキアに
滞在していたイ・ヨンソクITF技術委員は、訪朝したとき銃殺された。北朝鮮側は「交通事故」
と発表した。
朴〓崔将軍が、亡くなられる前に「金雲龍をけん制してITFを守り、テコンドーを一つにまとめる
上でプラスになる人物は張雄だ」と話したので、あっちを選んだ。しかし、張委員は、最初の
約束とは違って、テコンドーを政治的に利用しようとした。張氏のITFは北朝鮮労働党の統一
戦線部傘下にある。そのため、マスターの海外派遣も政治的目的によって行われている。崔
将軍の意向は、テコンドーの統合だったが、それには全く関心がなかった。それで、独断の
壁を越えて離れることを決心した。
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東亜日報 2011/05/10
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