11/05/09 18:28:11.84
人間に対する思いやりを 画家 黄禧晶さん(41)
作品「フォルフォル」は韓国語で「ひらひらと」の意味の副詞。2年前、祖国の韓国で、
大統領経験者の盧武鉉氏、金大中氏が相次いで亡くなった。不安に包まれた祖国と2人の魂を
慰めようと描いた。
世の中で不可解な事件が起きるのは、人が自分自身を大事にする愛情が足りないからでは?
との思いを込めた「自己愛」。日本人の彫刻家の夫と、間もなく1歳になる長男、そして
自分。それぞれが支え合い、1人でも欠けると壊れてしまうことを表現した「依存─10」。
「人間に対する思いやりをテーマにしています。人はむごいこともするが、根本的には他人
への愛情があると思う」。9年前に来日し現在、九州造形短大の講師だ。
墨、アクリル絵の具を使い、ビーズや糸、レースも張りつける。ビーズには「無数の
生命体、はがれ落ちそうな命の不安定さという意味を込めている」という。糸やレースには
ものを包み込む女性性を託している。
東日本大震災を受け、命を包み込むような作品の制作を始めた。9―15日に福岡市天神の
ギャラリー風である「東日本大震災チャリティー美術展」に参加予定。
=2011/05/08付 西日本新聞朝刊=
URLリンク(qnet.nishinippon.co.jp)