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【台南(台湾南部)大谷麻由美】日本統治時代の台湾南部で、アジア一の規模を誇った烏山頭
(うさんとう)ダムなどのかんがい施設を建設した八田与一技師(1886~1942年)の
功績をたたえる記念公園が8日、台南市官田区嘉南村のダム近くに完成した。式典には、馬英九
総統や八田技師の故郷・石川県出身の森喜朗元首相ら日本の国会議員20人以上が駆け付けた。
記念公園は馬総統が日台関係重視の象徴として計画。2年がかりで完成した。土台だけ残って
いた八田技師の住んでいた日本家屋を復元し、一帯を公園とした。
馬総統は「不毛地帯を穀倉地に変えた八田技師の偉業をしのびたい。八田技師の物語と記念公園
が新たな日本との懸け橋となる」と述べた。
東日本大震災では、台湾からの義援金が8日までに約58億台湾ドル(約163億円)に上り、
日台のつながりの深さが注目されている。森元首相は「日本を友人として大事にしている証し」
と感謝した。
八田技師は干ばつに悩む嘉南平野に1930年、10年がかりで烏山頭ダムと網の目の広がる
給排水路のかんがい施設を建設。嘉南平野を台湾最大の穀倉地帯に変えた。八田技師は「台湾
農業の恩人」と敬愛され、地元小学校の教科書でも紹介されている。
毎日新聞 2011/05/08
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写真
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復元された八田与一技師の家の前でテープカットする馬英九総統(右から2番目)と森喜朗
元首相(左から2番目)=台湾・台南市官田区嘉南村の八田与一記念公園で2011年5月8日、
大谷麻由美撮影
関連ニュース(時事通信社)
「ダムの父」記念公園がオープン=邦人技師の八田與一氏たたえ-台湾
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【台南時事】日本統治時代の台湾南部にアジア最大級の利水ダムを建設し、当地で「ダムの父」
と呼ばれる日本人土木技師、八田與一氏の功績をたたえる記念公園が8日、台南にオープンした。
馬英九総統は式典で、「記念公園を新しい架け橋とし、台湾と日本が未来志向で手を携えて協力
していけると信じる。私は反日派ではなく、友日派だ」などとあいさつし、日台友好の重要性
を強調した。
記念公園は、烏山頭ダム(台南市官田区)を中心とした約5万平方メートルに整備。約200棟
あった八田氏や職員が住んでいた官舎や宿舎のうち、4棟を当時の姿に復元した。宿舎は一般
公開され、八田氏の銅像とともに観光の目玉と位置付けている。
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