11/05/06 01:23:02.00
[アジア経済イ・ジウン記者]
ASEAN(東南アジア国家連合)+3(韓・中・日)諸国の金融セーフティネットの「チェンマイ
イニシアチブ多角化体制」(CMIM Chiang. Mai Initiative Multilateralization)が金融危機の
解決だけでなく予防機能も備えることになった。
これにより今後は金融危機発生前にも、域内の多国間協議を通じ危機兆候が示されている加盟国への
流動性支援が可能になった。
企画財政部は4日、ベトナムのハノイで尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)企画財政部長官、中国の李勇
(リ・ヨン)財政部副部長、日本の野田佳彦財務相などが集まり第11回韓中日財務長官会議を開き、
域内の金融協力強化策や経済動向及び政策対応について議論したと明らかにした。
今回の会議で尹長官は、CMIM体制がより効果的な地域金融のセーフティネットとして機能出来る
ように危機予防(crisis prevention)機能の導入必要性を提案、3国間合意を引き出した。
CMIMは金融危機の直後、ASEAN+3諸国の金融危機時にドル流動性を支援するために用意さ
れた1200億ドル(約9兆5748億円)規模の多国間通貨スワップ体制だ。
尹長官は、危機予防機能の導入には一先ず「CMIM」とグローバルセーフティネットである「国際
通貨基金」(IMF)間の協力原則と具体的な方案を用意し、CMIMの規模を現在の2倍以上に拡大
する必要があると強調した。
3ヶ国長官はASEAN+3諸国の金融・経済状況を点検する「域内マクロ経済リサーチ・オフィス」
(アムロ・AMRO)を今月内に発足させ、当初の3年間は中国が1年、日本が2年間所長職を引き
受ける事に同意した。AMROは加盟国の危機時の資金支援決定に必要な報告書を意志決定機関である
執行委員会に提出する役割を担う。
またこれらに関連して、現行の「アジア債券市場育成イニシアティブ」(ABMI・Asian Bond
Markets Initiative)を資本市場に拡大し、株式、投資信託、デリバティブを包括した「ACMI」
(アジア金融市場育成イニシアティブ Asian Capital Markets Initiative)という新しい
イニシアチブの作成に合意し、域内クロスボーダー証券取引を活性化させ域内資本市場を発展させる
ために「域内決済機関」(RSI)設立のための研究をしていくことで合意した。
アジア経済/韓国語(2011/05/04 14:58)
URLリンク(www.asiae.co.kr)
参考
URLリンク(www.asahicom.jp)
朝日新聞より