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監査院が韓国軍の主要兵器を対象に最近行った品質管理実態監査によると、韓国製のK9自走砲
とK10弾薬運搬車の動力伝達装置に使用されるギアの部品が、国防規格とは異なる材質で製造
されていたことが分かった。これは監査院が4日に発表した。
監査院はこの結果に基づき、計490台以上のK9とK10に使われている問題の部品1960個以上を全て
交換するよう指示した。また、当局の承認がないまま勝手に部品の材質を変更したメーカーS社
については、検察に捜査を依頼した。防衛事業庁に対しても監督を怠った責任を追及し、注意
措置が下された。今回の監査は、最近になって国産のK系列兵器の不良報告が相次いでいること
から、それに伴う特別監査として行われたという。
未来希望連帯の宋永仙(ソン・ヨンソン)議員によると、S社は2004年にK9自走砲とK10弾薬
運搬車に使用されるギア(ピニオンギア〈駆動側ギア〉とスパーギア〈平歯車〉)を納品する
際、国防規格に定められたニッケルクロムモリブデン鋼ではなく、クロムモリブデン鋼を使用
して製造した。ニッケルが含有されない場合、金属の膨張や収縮の度合いが低くなり、耐久性
に問題が生じることがある。このように主要部品の性能に影響を及ぼす材質などを変更する場合、
国防技術品質院の審議と防衛事業庁の承認を得なければならないが、S社は当時その手続きを
踏まず、ニッケルの確保が難しいとの理由で勝手に材質を変更していたことが分かった。
S社は「K9のメーカーと協議を行った上で材質を変更した」と説明しているが、メーカー側は
「当時、材質を変更したいという要請は確かにあったが、“不可”との連絡を行ったはずだ」
と反論している。
昨年8月にはK9自走砲運行中に方向操作がうまくいかず、ガードレールに衝突する事故が発生
した。この事故は、エンジンの動力を回転軸に伝えるカップリングと呼ばれる部品の強度が、
国防規格に達していなかったことが原因だった。
崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者
朝鮮日報 2011/05/05
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