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チャイナマネー猛威 第2の政府系ファンド設立へ
【上海=河崎真澄】中国が、3月末に世界で初めて3兆ドル(約245兆円)を突破した外貨準備を
一部切り崩し、金など貴金属やエネルギー資源に分散投資する検討を進めていることが
1日までに分かった。第2の政府系ファンド(SWF)を設け、数千億ドル規模で商品市場にも
投資先を広げるが、巨額なチャイナマネーが今後、国際市況の波乱要因になる恐れもある。
中国は外貨準備の70%前後を米国債で運用する保守的な手法だったが、
ドル安で目減りが続く中で“対米依存度”を下げて、積極投資に転換するもようだ。
中国英字紙チャイナ・デーリーなどが同日までに伝えたところによると、中国人民銀行(中央銀行)は近く、
2007年9月に外貨準備から約2千億ドルを拠出した中国投資(CIC)に続く新たなSWFを設立する方針を固めた。
金や原油など商品市場や、為替市場への介入資金として、外貨準備から数千億ドルが拠出される見通し。
だが市場関係者は運用方針の明確でないチャイナマネーが猛威をふるえば、市況乱高下は避けられないと話している。
中国の外貨準備高は06年2月に日本を抜いて世界一となり、09年6月末に2兆ドルを突破。
さらに今年3月末で3兆447億ドルと3兆ドル台に乗せ、日本の約3倍もの規模になっている。
外貨準備高の膨張の背景には、貿易黒字に加え、人民元のレートを安く抑えるための過大な「元売りドル買い」介入があり、
人民元のカネ余りが国内でインフレや不動産バブルの副作用を生んでいるとの批判がある。
インフレが民衆デモを誘発するなど、外貨準備高をめぐる問題が、社会不安の要因にもなっていた。
ソース:MSN産経ニュース 2011.5.1 19:55
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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