11/05/02 02:13:43.74
「独島イン・ザ・ハーグ」小説で「独島専門家」と認められたチョン・ジェミン判事
「法律的対応なしに、感情的対応と広報でのみ独島問題に接近すると危険」
来る7月から外交部で独島など関連国際法を研究する予定
「独島イン・ザ・ハーグ(Dok-do in the Hague)」という小説がある。筆者はファン・ジファン
氏。実は彼は大邱(テグ)地方法院家庭支援のチョン・ジェミン(34)判事だ。「独島イン・ザ・
ハーグ」は小説とは言え、独島に関連する国際法と歴史的背景知識が豊富に書かれており外交部
でも注目していた本である。チョン・ジェミン判事は来る7月から外交部に勤める予定だ。
チョン・ジェミン判事はEメールを通じて「普段から独島に関心があったが、現職判事が独島
問題に対して話すと議論になりそうなので小説の形式で話した」ことが小説を書いた背景だと
明らかにした。
チョン・ジェミン判事は韓日間の独島紛争を国際法と国際秩序を通じて冷静に見ていた。特に
大部分の国民が独島問題に対して「私たちが実効的支配をしているのだから特に問題ない」と
いう形で認知する点についても正しく知るべきだと指摘した。
「しばしば私たちは当然のように『独島を実効的支配している』と言うが、果たして第三国も
そう考えるかと問うならば甚だしく否定的です」
彼の返答を聞いてクラクラした。それなら、今の私たちが間違ってるということか。
「『実効的支配』という用語は国際的な法律用語で、物理的占有だけでなく『平和性』即ち、
平和的に占有していなければなりません。これが最も重要なのです。日本が定期的に独島に関
する発言をするのも、まさにこの「平和性」要件を破るためのものです。両国政府が独島に関
して公式にお互いを批判している現状を第三国が見た時、果たして平和性が認められるかは疑
問です」
チョン・ジェミン判事は、国内の政治家や何人かの世間的影響力のある人間が「独島に建物を
作ろう」とか「軍隊を駐留させよう」とする主張の危険性を訴えた。
「日本が(我が国の実効的支配を構成する)『平和性』要件を破ろうと公式発言をする度に、
我が国はこの『平和性』を守ろうともせず、逆に一部の政治家や政府省庁が独島に建物を更に
作ればいいと『物理的支配』だけを強化しようとします。それが実効的支配を強化すると考え
るのですが、このような行動はただでさえ危うい『平和性』を破って実効的支配を危うくしま
す。言い換えれば、日本は国際法要件に合わせ『法律的な攻撃』をしてくるのですが、私たち
は感情的・政治的に反応して、法律的には非常に不利な行動をしています」
チョン・ジェミン判事は事例を挙げた。例えばお隣りと土地に関しての係争が起こった時、相
手方は弁護士に全てを一任して定期的に内容証明だけ送っている。反面、当方は内容証明を受
ける毎に興奮してお隣りを訪ね怒鳴りつけて土地に杭を打ち込んで騒ぐだけ騒ぐが、弁護士に
よる法的措置は全く取っていない格好だと。結局法廷では「騒ぎ立てた人」だけが「取り返し
のつかない損害」を見る破目になるという言葉だった。
彼は「実効的支配は有るか無いかの概念であって、強いか弱いかの概念ではありません。また、
実効的支配はその場で認められるか否かよりも、どれくらい継続的に認められていたかが重要
です。ですから平和性を保証するために、私たちは日本の挑発にも非常に長い間一貫性を持って
注意し、我慢しながら冷静に『法律的な対処』をしなければなりません」と答えた。
韓国と日本の間の独島紛争と類似した海外の事例もあるのだろうか。
「シンガポールとマレーシアが2008年『ペドラ・ブランカ』という島を巡って訴訟にまでなりました
が、シンガポールが勝訴(一部は敗訴)した事例があります。独島紛争と似ていて、多くの
点を示唆しています。その他にも英国とアルゼンチンの間のフォークランド紛争などが有名
です」
>>2に続く