11/04/30 21:51:55.09
【上海=河崎真澄】中国の電力業界団体である中国電力企業連合会は、今年夏場のピーク時に国内電力供給が、最大3000万キロワット不足すると
予測した報告書をまとめた。また、マクロ経済政策を統括する国家発展改革委員会は浙江、江西や重慶などの省市で、計画停電を実施する可能性が
あると警告。中国でも夏場の電力不足が深刻化しそうだ。
中国紙、第一財経日報が伝えた同連合会の報告書によると、中国の今年1~3月の電力総需要は前年同期に比べ12.7%増えた。全体の4分の3を
占める工業用の需要が旺盛なためだ。今年通年では前年比12.1%増を予測してる。2001年から10年で約3.2倍も電力需要が増えた計算になる。
電力の供給不足の背景には、こうした需要急増に加え、中東・北アフリカの政変に伴う原油・ガス価格の上昇や福島第1原発の事故を受けた原子力
エネルギー不安などの影響から、石炭価格が高騰しているという事情もある。
価格高騰はエネルギー消費の7割を石炭に依存する中国を直撃し、発電各社は石炭購入を減らすなどして稼働を抑えている。さらに干魃(かんばつ)の
影響による河川の水位低下が発電所の稼働率低下も招いているという。
今夏に予測される不足分3000万キロワットは、福建省1省の電力供給能力に相当する。需給逼迫(ひっぱく)が予想される中で、国家発展改革委は
5月1日、供給先に優先順位を付ける新たな電力管理法を施行し、セメントなど電力利用効率の悪い一部の企業向け供給の制限を実施する方針だ。
福島第1原発の事故後、同委は、原発がエネルギー政策に不可欠との立場を改めて強調している。新規審査や認可が暫定的に凍結されている中国
国内の原発計画が、8月にも解除されて動き出すとの報道もある。
msn産経ニュース: 2011.4.30 20:42
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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