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南米や東南アジアに5-30日滞在して永住権を取得
居住者パスポートを取得し外国人専用カジノへ
外国の永住権を不正に取得し、韓国人の立ち入りが禁止されている外国人専用カジノに出入りする人が増えている。外交通商部(省に相当)が、これらの
人物の住所地が外国にあるかどうかを確認せず、居住者パスポートを発給することにより、違法行為をほう助している実態が明らかになった。居住者パスポート
とは、外国に居住し、永住権を持つ韓国系住民に対し、韓国に無制限で滞在することを許可するパスポートだ。
ソウル市在住のL容疑者(53)=無職=は2009年、アルゼンチンに34日間滞在し、永住権を取得した。帰国したL容疑者は永住権を取得したことを示す
書類を提出し、外交通商部から居住者パスポートを受け取った。
外国に居住する韓国系住民を対象とした居住者パスポートは、L容疑者にとっては意味のないものだ。だが、L容疑者がアルゼンチンまで行って永住権を取得し、
居住者パスポートを申請したのは、別の理由があった。それは、韓国人の立ち入りが禁止されている外国人専用カジノに出入りするためだった。
L容疑者は09年末から、シェラトン・グランデ・ウォーカーヒル・ソウル(ソウル市広津区)のカジノに週に1-2回出入りし、同じ方法で居住者パスポートを取得した
K容疑者(54)と共に賭博詐欺に手を染めていた。昨年には計4回にわたり、カード賭博を通じて80億ウォン(現在のレートで約6億1000万円)をだまし取った。
今月5日、L容疑者はカナダやフィリピンなどの永住権を持つ韓国人7人と共に詐欺容疑で逮捕された。なお、韓国人の立ち入りが禁止されている外国人専用
カジノは、全国に16カ所ある。
韓国人の立ち入りが唯一許可されているカジノ「江原ランド」(江原道旌善郡)は利用者が多いため、テーブルを独占するのは困難だが、居住者パスポートさえ
あれば外国人専用カジノに出入りすることができ、心置きなくギャンブルを楽しめる。このため、不正な方法で居住者パスポートを取得した人たちが、賭博詐欺などの
犯罪に関与するケースも少なくない。ソウル地方警察庁の国際犯罪捜査隊は最近、エクアドルの永住権を偽造し、居住者パスポートを取得してカジノに出入りして
いた16人など、外国の永住権を不正に取得した容疑で45人を検挙した。
警察の関係者は「南米や東南アジアなどの国では、永住権の発給を税収を増やす手段としているため、5-30日滞在すれば永住権を取得できるほか、ブローカーの
依頼を受けた公務員がわいろを受け取って永住権を販売するケースも横行している」と話した。外交通商部によると、エクアドルの場合、5日間滞在するだけで永住権を
取得でき、書類上の問題がなければ、8日以内に居住者パスポートが支給されるという。外国の永住権を申請し、居住者パスポートを取得した人は、06年の9万5824人
から、昨年には10万1300人と、6%ほど増加した。
現行法では、居住者パスポートを不正に取得する犯罪を防ぐのは事実上不可能だ。その理由について外交通商部の関係者は「永住権が本物かどうか、当該国に
確認するのに2カ月ほどかかる上、現行法上では居住者パスポートを8日以内に発給することになっている」と説明した。同部は現在、国会で継続審議となっている
住民登録法改正案が成立し、海外の永住権保持者の住所を住民登録証に表示できるようになれば、居住者パスポート制度の廃止を検討する、と発表した。
李信栄(イ・シンヨン)記者
カン・ドンチョル記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版: 2011/04/29 11:27:27
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