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【ソウル】
関係筋によると、韓国のサムスン電子は赤字のハードディスクドライブ(HDD)事業を売却して、その売却益を成長分野に投資することを検討している。
同社としては15億ドル(約1250億円)での売却を目指しているが、10億ドルを下回る水準での売却もあり得るという。売却先として可能性があるのは米HDDメーカー、シーゲート・
テクノロジーだが、同社はコメントを拒否した。
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世界最大の半導体と液晶ディスプレーテレビのメーカーであるサムスン電子の利益は最近減少しており、同社は4月に入って、今年第1四半期(1~3月)の弱い利益見通しを
発表した。同社はHDD事業の売却益を有望な事業分野に投資することを考えている。同社は2月、民生用電子機器からの事業多様化の一環として、米国のバイオ薬品サービス
会社クインタイルズ・トランスナショナルとの合弁会社設立計画を発表した。
HDD業界は、HDDの代わりにフラッシュメモリーを記憶媒体として使う米アップルの「iPad(アイパッド)」やその他のタブレット型端末の成功に押されている。このタブレットの
好調はHDDの主な利用先であるノートパソコンの売り上げの伸びも圧迫している。
昨年第4四半期(10~12月)時点で世界のHDD市場の約11%のシェアを持つサムスンは、HDD事業で赤字を続けている。一方、日立製作所は3月、HDD事業を現金と株式
約43億ドルで米ウェスタン・デジタルに売却すると発表した。これによってウェスタン・デジタルのHDD市場シェアは50%近くに上昇する。アイサプライによると、シーゲートの
第4四半期のHDD出荷は全体の29%を占めた。
米証券会社ニーダムのアナリスト、リチャード・クーゲル氏は「閉鎖を別にすれば、サムスンにとってHDD事業の売却以外に合理的な選択肢はない」と述べた。また、シーゲートが
最大のシェアを持つ企業のサーバーやストレージシステム向けのエンタープライズ・ドライブと呼ばれる分野にはサムスン製品がほとんどないため、当局に反対されることもない
との見通しを示した。
WSJ/日本語(2011/04/18 09:20)
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