11/04/11 21:28:46.56
いつからか新聞を読むのが怖くなった。絶望的で否定的な記事が大部分を占めているからだ。国
内は高物価による庶民の苦痛と地域葛藤がトップニュース、国外はリビア戦争の惨状と隣国日本
の3・11大地震に関するニュースが主要ヘッドラインだ。その中で最近になってどんどん気になる
記事が眼に触れる。それはこのような大災難中でも日本政府が「独島(ドクト、日本名:竹島)領有
権」を再び主張するということだ。
大地震の影響で日本原子力発電所が崩壊にした時、私たち国民は大きく不安に思った。最も近く
隣接している国家として放射性物質に対する不安は当然だ。一部は韓半島は安全だといった。地
球の自転と偏西風の影響で放射性物質が散って韓半島流入はありえないという。しかし、先月29
日ソウルなど全国各地の大気中で放射性物質が発見されて韓半島安全地帯の信頼は終わった。
韓国原子力安全技術院は福島原子力発電所から出た放射性物質が低気圧ジェット気流に乗って
北上しシベリア半島を経て韓半島に戻ってきて流入したと把握した。より一層憂慮されるのは今月
中に我が国に上陸する偏西風ではさらに多くの核種が発見されるだろうという推定だ。それもその
はず、原子力発電所付近では今まで確認されなかったプルトニウムが追加検出された。代表的な
放射性物質のヨード、セシウム、キセノンは半減期が数年で数十年である反面、プルトニウムは
8000万年という長い時間がかかる地球上幾つもない猛毒性物質だ。‘死の灰’または‘悪魔の灰’
と呼ばれる理由もここにある。
それにもかかわらず、最近私たち国民は情熱的に日本を助けに出ている。外信も近くて遠い仲の
二つの国家に薫風が吹いているといった。私たちはこのように造成された和解ムードが過去の歴
史の中の沈殿物を洗い落とす‘ターミネーター’であることを望んだ。
だが、ぴったりそこまでだ。今回も日本は「独島妄言」で二つの顔を見せた。先月30日、独島領有
権を骨子とする教科書検定結果を発表したのだ。この日の検定を通過した教科書は来る7-8月に
採択可否が決定されて来年4月からは日本国内の中学校で公式使われる予定なので波紋はより
一層大きくなる展望だ。これによってせっかく成り立った韓日友好協力関係は急激に冷却された。
互いに経済的依存度が高い両国関係に否定的な影響を及ぼすことは言うまでもない。
(中略:地震により地理的座標が動いたが、その後戻ったことを説明)
地震被害援助によって我が国と日本は非常に近づいたように見える。だが、実状は違う。歪曲さ
れた独島領有権主張をのせて揺れた座標とともに日本は外交的にも物理的距離でも私たちとより
一層遠ざかることになった。地震でよじれた座標は本来の位置に戻った方が良い。めちゃくちゃに
なった経済指標もまた、本来の位置に戻った方が良い。
だが、日本原子力発電所で発生した核種と1世紀前の帝国主義の亡霊のようなものは帰ってきて
はいけない。日本はアジアで唯一のG8メンバーで最高の先進国だ。持続的な葛藤誘発で紛争を
起こしてはいけない位置にあるということだ。少なくとも今この時期にはより一層そうだ。隣が元気
な隣で生きていくことを期待する。地理的にも歴史的にも選択の余地がない理由だ。
イ・チョンリョン<大韓地籍公社大田忠南本部長>
ソース:大田日報(韓国語)帰ってきてはいけないものなど
URLリンク(www.daejonilbo.com)