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日本の北西海上でM9.0以上の地震が発生したら？
気象庁によるシミュレーション
東海（日本海）をはさんで向かい合う日本の北西海上で、この付近を震源とするマグニ
チュード9.0以上の地震が発生した場合、慶尚北道蔚珍郡に高さ10メートル以上の津波が
押し寄せ、蔚珍原発の1号機から6号機に被害が及ぶ－。気象庁が取りまとめたシミュ
レーションの内容が、6日に行われた国会での質疑で公表された。
気象庁が与党ハンナラ党の李貞善（イ・ジョンソン）議員に提出した資料によると、
日本の本州近海でマグニチュード9.0以上の地震が発生した場合、1時間48分後には蔚珍と
三陟に高さ10メートル以上の津波が到達すると想定されている。
シミュレーションによると、この津波は2時間5分後には浦項に到達し、釜山にも2時間
40分後に高さ5.5メートルの津波が押し寄せるという。北海道で同じ規模の地震が発生
した場合も同様で、蔚珍、三陟、束草に高さ10メートル以上の津波が押し寄せると想定
されている。
原子炉や核燃料棒が保管されている蔚珍原発1号機から6号機は、海水面からの高さが
10メートル、また海岸線からの距離は100メートルしかない。防護壁も設置されておらず、
津波が襲ってきた場合には最悪の状況に陥ることも考えられる。
李議員はこの日行われた国会での質疑で「シミュレーションのように高さ10メートル
以上の津波が押し寄せた場合、蔚珍でも福島第一原発と同じような事故が発生する可能性が
ある。巨大津波に備えて、蔚珍にある原発施設内への浸水を防ぐ防護壁を1日も早く
設置しなければならない」と訴えた。
これまで日本の北西海上では大規模な地震が2回発生し、三陟などに津波が押し寄せて
被害を及ぼした。1983年に発生した本州の沖合を震源とするマグニチュード7.7の地震
では、江原道三陟に津波が押し寄せて5人が死傷、81隻の船舶が破損した。また、93年の
北海道南西沖地震（マグニチュード7.8）の際も、三陟に津波が押し寄せて被害をもたらした。
金時現（キム・シヒョン）記者
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