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韓国大統領「公約を守れず申し訳ない」
【ソウル時事】韓国の李明博大統領が2007年の大統領選挙で掲げた公約、
新空港建設を断念し、与党ハンナラ党内からも猛反発が起きている。大統領は1日、
異例の記者会見を開き「公約を守れず申し訳ない」と謝罪した。12年4月の総選挙、
同年12月の次期大統領選を控え、レームダック(死に体)化の危機を迎えている。
大統領は選挙時、党の支持基盤である東南部地域に新空港を建設すると公約。
複数の候補地が挙がったが、専門家による評価委員会は3月30日、白紙に戻す結論を
下し、政府も受け入れた。基準に達する候補地がなかったことが理由だが、各候補地が
誘致を主張して調整がつかなかったのが実情だ。
関係地域の与党議員は公約断念に対し「大統領は離党しろ」などと猛反発。与党
幹部からは「来年の選挙は厳しい」と悲鳴が上がった。
これを受け、大統領は謝罪会見を開いたが、「選挙で言ったことを全てやったら
国家財政が追い付かない」と開き直った。与党内の批判を「暴言」と言い放ち、
反発は鎮まるどころかさらに強まりそうだ。
大統領の支持率は今年に入り、物価高騰などで続落。今回の事態でさらに落ち込む
のは確実だ。今月27日の再・補欠選挙で与党が完敗すれば、レームダック化は
決定的になる。
一方、党内で大統領と勢力を二分する次期大統領最有力候補、朴槿恵党元代表も
3月31日、「国民との約束を破ったのは遺憾だ」と大統領を批判。自身は新空港
建設を推進する考えを表明し、公約にせざるを得ない立場となった。朴氏の地元は
候補地の一つである大邱市。大統領選では地元の支持はもちろん、他地域からの
得票も不可欠で、大きな重荷を背負った形だ。(了)
[時事通信社]
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