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性急な開発日程があだ
防衛事業庁は23日、韓国での開発過程で相次いで問題が生じ、論議を呼んできた「K2戦車」(通称・クロヒョウ)の
重要部品であるパワーパック(エンジンと変速器の総称)の輸入を取りやめ、国産品を使用することを決めた。
同庁は金寛鎮(キム・グァンジン)国防部(省に相当)長官が議長を務める形で、第48回防衛事業推進委員会を開き、
今年10月までに国産パワーパックの技術的問題点を解決することとし、
それまでに問題が解決できない場合には輸入品を使用することを決めた。
同庁が最近、国産パワーパックに対する評価を行った結果、88項目のうち18項目が基準を満たさなかった。
韓国軍消息筋は「10月までに国産パワーパックの問題が全て解決できる保障はないため、防衛事業推進委でも激論があった。
ただし、K2戦車を輸出するためには、国産パワーパックを使用しなければならないという名分で共通認識が形成され、
最後に少々時間を与えることにしたものだ」と説明した。
国防部は当初、昨年からK2戦車の生産に入る計画だったが、パワーパックの技術的問題が原因で、
これまでに生産開始時期が3回延期されている。パワーパックの開発には1175億ウォン(約84億円)の予算が投じられた。
■無理な国産化政策
専門家はK2戦車のパワーパックに問題が生じた原因について、国防部が無理な国産化を推進した点を挙げた。
国防部は1990年代にK2戦車の開発に着手し、パワーパックについては、完全国産化ではなく、外国の技術を導入する方式を選んだ。
ドイツのようなパワーパック先進国でも新製品の開発には10年近くかかる中、韓国には高度な技術が存在しないためだった。
しかし、2002年に国防部内から外国製のパワーパックを使用すれば、K2戦車の輸出が困難になるとの主張が出て、
国防科学研究所(ADD)に1500馬力のパワーパックを韓国で開発できないか検討するよう指示が下された。
■完全国産化への固執と短い開発期間
国防科学研究所が韓国での開発が可能だとの報告を行ったことを受け、業者選定に向けた競争入札が行われた。
同研究所がそうした報告を行ったのは、独自判断というよりも、K2戦車の輸出を掲げる国防部の「注文」を意識したためとされる。
パワーパックを構成するエンジンと変速器について、それぞれ2社が応札した。韓国軍当局の評価では、
海外からの技術導入を通じた国産化を掲げた企業は脱落し、完全国産化計画を提出した
斗山インフラコア(エンジン)とS&T重工業(変速器)が05年に開発業者に選ばれた。
両社には08年までに試作品を示すように指示が下された。業界専門家は「戦車よりも出力が小さい国産車でも新たに動力装置を開発するのに5年はかかる。
K2戦車のエンジン出力は1500馬力、排気量は2万6900ccで、2000ccクラスの中型乗用車の10倍を超える力が必要だ」と指摘した。
しかし、韓国軍は開発プロセスを3年で終えるよう要求した。また、開発業者に決まった両社の生産能力が十分に検証されていないとの指摘もある。
■形だけ国産化?
パワーパック開発の名分とされた「完全国産化」も、実際には「形だけの国産化」だという指摘がある。
今回問題が指摘されたパワーパックも部品の20-30%はドイツなどから輸入されており、100%国産ではない。
(上)記事入力 : 2011/03/24 11:27:57 (下)記事入力 : 2011/03/24 11:28:06
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