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「1週間にして日本輸出向けバラの価格が紙切れ同然の値段に落ちました。今週中に売れなければ全て捨てることになってしまいます」
慶尚南道金海市で16年にわたり、日本向けのバラを栽培しているAさん(62)は
「日本で発生した地震により、バラ輸出の道が断たれ、今年の商売は終わったも同然だ」と嘆いた。
日本輸出向けバラを栽培する農家が、11日に発生した東北地方太平洋沖地震で大打撃を受けている。
日本の入学・卒業、人事異動シーズンに当たる3月は、バラ輸出農家にとって最大のかき入れ時となる。
農家では3月を狙い、昨年秋からバラを栽培してきた。
■3月を逃すと1年のバラ栽培が無駄に
Aさんが農業を営む金海市の大東花き村には、主に日本向けのバラを栽培するバラ農家が24カ所ある。
このほか、全羅北道任実郡などで約150カ所、京畿道高陽市の共同選別場では約30カ所の農家が日本輸出向けのバラを栽培している。
16日に日本の花競り市場で取引された韓国産バラの価格は、昨年同期比60~70%暴落した。
任実郡でバラの輸出事業を手掛ける「ローズピア」は、昨年3月には日本の競り市場が開かれるたびに、1回に付き15万~20万本のバラを輸出した。
20万本当たりの価格は、当時の2億7000万ウォン(現在のレートで約1880万円、以下同)から
現在は3000万~1億ウォン(約200万~700万円)ほどに下落した。
ローズピアのハン・ビョンジョ部長は
「数日後には持ち直すだろうと思っていたが、(福島)原子力発電所の問題までが重なり、昨年価格の10%ほどで販売したバラもある。
日本に輸出するバラの半分以上は東京に送るが、該当地域の学校で卒業式・入学式ができなくなり、深刻な状況だ」と説明した。
また、バラは祝いの意味で贈られることが多いため、大惨事に直面した日本への輸出は今後もしばらく難しい見通しだ。
■韓国市場での販売にも支障
バラは日本の競り市場で1週間に3回取引される。出荷したバラの保管期限は短いもので2日、冷蔵で最大2週間。
そのため、すぐに売れなければ廃棄される。韓国産のバラは人気が高く、昨年3月には足りないほどだったが、
今年は「1円」の紙切れが付いたまま、返品または廃棄されている。
高陽市バラ連合事業団のハン・ジェヒョク主任は
「売れ残ったバラは1本1円の値を付けられて戻ってくる。農民としては、苦労して育てたバラを全部捨てなければならず、胸が引き裂かれる思いだ」と話す。
地方自治体は輸出用のバラを韓国国内で販売するなど、対策の整備に尽力している。
全羅北道は、今月出荷されるバラ100トンを韓国市場に回すためのキャンペーンに乗り出した。
同道の道庁はこのほど、道内の関係機関・団体、大企業、銀行などにバラの大量購入を求める文書を送った。
だが、輸出用のバラはミニバラ(スプレーバラ)で、韓国では人気がなくほとんど販売されていないため、一般への販売は難しい。
加えて、輸出用のバラを全て韓国市場に回せば、既存の国内バラ市場が打撃を受ける。ローズピアは
「自分たちだけ生き残ろうとバラを全て韓国国内で販売すれば、農家全体に被害を与えることになる」と説明した。
金海地域のバラを管理する大東農協では現在、輸出担当者が日本を訪れている。大東農協経済事業所の関係者は
「バラは祝いの意味を持つため、向こう半年から1年間は輸出が低迷するとみている。流通ルートなどに関する対策を立てなければ」と話した。
ハ・ヌリ朝鮮経済i記者
ソース 朝鮮日報 記事入力 : 2011/03/18 11:30:40
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