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『中国はいかにチベットを侵略したか』 マイケル・ダナム
(講談社インターナショナル)
URLリンク(booklog.kinokuniya.co.jp)
「紀伊國屋書店:加藤弘一の書評ブログ」
人民解放軍は今では信じられないことだが、当初、懐柔策をとった。僧院には多額の寄進をおこない、高位
のラマには最上級の中国茶を贈り、商人からは正当な値段で物を買い、軍用道路の工事の人夫には高額
の賃金を支払った。軍は町の外に駐屯し、診療所を開設して無料で診察し、国民党の批判はしても共産
主義の宣伝はしなかった。軍の規律は厳しく、カム地方のチベット人は「略奪や脅迫をしない最初の中国兵」
を歓迎した。
だが、1954年にラサに通ずる軍用道路がほぼ完成し、大部隊の移動が可能になると、人民解放軍は本性
をあらわした。商人には前のようには支払わなくなり、人夫の賃金は大幅にカットした。人手不足を補うために、
強制的にチベット人を駆りだすようになった。僧院に押し入っては財宝を強奪し、経典を土足で踏みにじった。
タムジンと呼ばれる糾弾集会を開き、高位のラマを引きずりだしては罵倒し、殴りつけ、仏に助けてもらえと
嘲った。
中国はいかにチベットを侵略したか [単行本]
マイケル ダナム
URLリンク(www.amazon.co.jp)
「初めは友好的に振る舞い、そのうち暴力的になる」
中国の侵略の実態。
既成事実を周到に積み重ね、不条理を条理とする…。
多くの民衆が、手足を切断され、焼かれ、死んでゆく中、
不気味な力に果敢に立ち向かったチベットの戦士たちが伝える
警告の書。