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【北京=矢板明夫】東日本大震災で、自社の中国人研修生らを助けるため逃げ遅れ、津波にさらわれたまま行方不明と
なった宮城県女川町の日本人男性の行動が中国国内で大きな感動を呼んでいる。
女川町入りした中国国営新華社通信記者の記事によると、地震が発生した11日午後、同町の水産会社「佐藤水産」で
研修する大連出身の中国人女性研修生20人が会社の寮の近くでうろたえていたところ、同社の役員の佐藤充さんが「津波が
来るぞ」と叫びながら走ってきて、全員を高地にある神社に避難させた。
研修生の安全を確認した後、佐藤さんは寮に残した妻と娘を捜しに戻ったが、研修生たちが見ている前で津波にさらわれた。
研修生の一人が、携帯電話で撮影した映像には、佐藤さんを思って泣き叫ぶ研修生の姿が記録されていた。佐藤さん一家は
現在も行方不明のままだという。
16日付の北京紙「新京報」は「感動」とのカットを付けてこの新華社電を大きく掲載した。インターネットには、「災害時に自分の
家族よりも、会社に来ている外国の若者のことを優先する日本人の優しさと責任感に涙した」など多くのコメントが寄せられた。
msn産経ニュース: 2011.3.17 18:09
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