11/03/11 12:41:45.31
1月末、「夢の100万ウォン」の大台を突破した三星(サムスン)電子の株価が、最近暴落している。低迷していた半導体価格が上昇に転じ、情報技術(IT)の需要が蘇るだろうという
見方を根拠に、株価は最高140万ウォンまで上がるだろうと見込んだアナリストらの予測が顔負けするほど、この4日間、株安を見せ、10日は86万ウォンにまで墜落した。
三星電子の株価が下落を始めた時期は、生憎にもスティーブ・ジョブズ(写真)が、アイパッド2の発売発表会にいきなり登場し、三星電子のギャラクシータブの業績は大げさだと、
毒舌をぶちまけた2日(現地時間)直後だ。そのため、証券業界では、三星電子が「ジョブズの呪い」にかかったのでは、という見方も出ている。
三星電子は、ほんとうにジョブズの呪いにかかったのだろうか。それとも、他の理由で株価が下がっているのだろうか。ジョブズは、当時の発表会で、三星電子に対し、「セルイン
(流通会社による供給)は200万台と、大変攻撃的だが、セルアウト(消費者販売)数量は少なかったと言う」と主張した。三星電子は、最初は大変余裕のある反応を示した。
ジョブズが発言の根拠として引用した、米紙ウォールストリートジャーナルの報道は、ギャラクシータブの販売は「大変順調だ(quite smooth)」という三星電子の役員の言葉を、
「大変少ない(quite small)」と聞き間違えて出た誤報だったからだ。
しかし、問題はその次からだった。ギャラクシータブの在庫物量が溜まっていると言ううわさが続き、9日(現地時間)、JPモルガンは、ITハードウェアを巡る報告書で、「今年の
タブレットパソコンは、需要より供給のほうが35.9%も上回る、バブル段階に差し掛かっているものと見られる」とし、「タブレットパソコンのバブルがはじき、大きく傷つけられるのは、
アップルではなく、そのライバル会社になるだろう」と見込んだ。三星電子の株価は、7日から急落し始め、4日間で8.36%も下落した。
これに対し、メリッツ総金証券の李ソンテ研究員は、「タブレットパソコンで、三星がアップルに引けを取っているのは事実だが、在庫が積まれていると言うのは、あまり根拠が
ないような気がする」と言い、「アイパッド2に続き、ギャラクシータブも、画面がより大きい製品が発売されれば、需要は増えかねない」と語った。
これよりは、第1四半期の業績減速を巡る懸念のほうがより大きな問題だ、という見方も出ている。スマートフォンやタブレットパソコンなど、新しい製品群に消費者の目が
向けられ、パソコンやテレビのような伝統的な製品がより少なく販売され、そのため、液晶表示装置(LCD)パネルの販売も低迷しているという指摘だ。未来(ミレ)アセット証券の
金ジャンヨル研究員は、「1月末は第1四半期の営業利益の予測値が3兆5000億ウォン前後だったが、現在は3兆ウォン、もしくはそれを下回りかねない、という見方が
広まっている」と話した。
東亜日報日本語版(2011/03/11 06:51)
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