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なぜ強い韓流ゴルファー プロコーチ・井上透さんに聞く
国内女子ゴルフツアーの開幕戦で、朴仁妃(パク・インビ)(韓)が優勝し、今季も韓流旋風が
ゴルフ界に吹き荒れそうだ。韓国のゴルファーはなぜ強いのか。その秘密を中嶋常幸らを指導して
きたプロコーチ、井上透さん(38)が、社会人入学した早大大学院の修士論文にまとめた。
世界に類を見ないジュニア育成方法などについて聞いた。
■学校より練習 月に18万円
―昨季の国内ツアーで男子は金庚泰(キム・キョンテ)、女子はアン・ソンジュが頂点に
立ちました。
「ジュニアの世界でも力関係は同じです。日本のジュニア界で10番目の選手は韓国に
行けば、大体50番目ぐらい。それぐらい韓国の層は厚い」
―その背景は。
「実は韓国のゴルフ環境は恵まれていない。平日のプレー代は平均で約7千円の日本に対し、
韓国は1万1千円。ジュニア割引のシステムは日本ほど普及していません。国内のゴルフ場数
(2007年統計)は日本は約2400カ所、韓国は280カ所。韓国のジュニアは練習場に
併設された民間のアカデミーに入るしかない。ただ、そこでは最初からプロに指導してもらえる
。これはとても大きい。親は平均で月に250万ウォン(約18万円)もつぎ込み、子供を
プロにさせる夢を抱きながら練習させている」
―すそ野は広がっていますか。
「昨年の日本ゴルフ協会(JGA)のジュニア登録選手は約7800人、韓国協会(KGA)は
3分の1以下の約2300人しかいません。しかし、ほぼ全員がプロ志望で、練習量が半端では
ない。トップクラスのジュニア選手は、ほとんど学校に通っていないのが現状です。学校側も
『韓国は日本と違ってゴルフ環境が悪い。だから、平日にラウンドや練習をしないと強化
できない。学校に行く行かないは親が判断すること』とのスタンスです。指導はスパルタ式。
プロになりたければ一日に千球打て、シード選手になりたければ2千球打てという言葉が
あるほど。よしあしは別に、選手や親、学校、協会がすべて同じ方向を向いてエリートを
徹底的に鍛える。日米と大きく異なる点です」
■トップ選手 全スコア管理
―エリートたちはどう鍛えられるのでしょう。
「男女それぞれ6人選ばれるナショナルチームに入れれば、年間300日の合宿のすべてが
無料。男子の場合はアジア大会で優勝すれば兵役を免除されるため、モチベーションは
上がります。また、独自のスコア管理システムで、KGAに所属するすべてのジュニア選手の
平均ストローク、平均パットなどのデータを一括して持っている。その選手の弱点がどこに
あるのか、自分のランキングが一目でわかる。選手たちのやる気を引き出しています」
URLリンク(www.asahi.com)
つづく