11/03/13 10:44:26.71 MDfrp2D3
回答:多様な御意見をいただけることは、たいへんありがたいと思います。ただ、事実関係など誤解がないようにする
ため、問題を整理することが必要であろうと思います。
御意見は、(イ)日本は無謀な戦争をして負けたのだから敗戦の結果を受け入れるべきである、ということか、また
は(ロ)日本は戦争で(朝鮮併合以来?)韓国の方々に多大の被害を及ぼしたのだから竹島の領有主張を控えるべきで
あるという議論のように見えます。
イの点については、竹島を韓国が占拠するのは1954年以降のことであって、戦争の結果竹島が韓国の占有に帰したと
いうことでは全くありません。逆に、連合国との平和条約の締結に際して韓国は条約を起草していたアメリカに対し"日
本が放棄する朝鮮の範囲に竹島を含める"との草案修正を要求し、米国が竹島は日本領土だとして草案修正を拒否した事
実があります。竹島は平和条約上、日本が保持することに決まったのです。<竹島問題研究会最終報告書2(3)「サン・
フランシスコ平和条約における竹島の取扱い」参照。>
ロの点に関連し、韓国では日本が竹島を朝鮮植民地支配の一環として奪ったという主張をしていますが、竹島が朝鮮の
領土であったことは証明されていないので、奪ったという話は前提を欠きます。また、日本による朝鮮統治と戦後の韓国
の独立に由来する諸問題は、1965年の日韓基本関係条約および請求権・経済協力協定をはじめとする一連の条約により国
家間で最終解決をみています。さらに、ロの議論を推し進めると、韓国の人々に被害を与えたから韓国の主張はどんなこ
とでも(別問題でも、理非を問わず)受け入れるべきだということになってしまい、ご提案に係る経済水域の共同利用の
ための協議も含め、両国間の善隣関係がかえって構築できないのではないかと思われます。
(事務局:総務課)
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