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中国がコロンビアで鉄道建設、事実上のODA供与、パナマ運河の代替インフラで中南米に影響力
【上海=河崎真澄】中国と南米コロンビアが、太平洋とカリブ海を結ぶ鉄道建設計画を協議していることが分かった。
中国側は巨額の事業費を事実上の政府開発援助(ODA)として負担。
中米パナマと接するコロンビアでの同計画は、パナマ運河を代替する輸送路を確保する意味を持つ。
ムバラク政権崩壊でエジプトのスエズ運河通航のリスクが高まる中、
中国はパナマ運河に準じる鉄道建設を請け負い、中南米での影響力を強めようとしている。
中国国営新華社通信の電子版などによると、この鉄道は、コロンビアの太平洋岸とカリブ海側の
港湾を結ぶ全長220キロ。主に貨物輸送を想定し、年間4千万トンの輸送能力を計画している。
コロンビアから中国向けに石炭を輸出する際、
太平洋側から積み出すための輸送インフラにすることが主目的だとしている。
着工時期や具体的な建設ルート、新たな港湾設備計画の詳細などは明らかではないが、
中国国家開発銀行が事業資金として総額76億ドル(約6360億円)の低利融資を主導する方向で調整。
さらに国有の中国鉄路集団が建設工事を引き受けることが融資条件で、事実上、ひも付き(タイド)のODA供与となる。
南米大陸最北端に位置するコロンビアにとって、太平洋と大西洋を結ぶ交通インフラが整備されれば、
パナマに独占されてきた両岸の物流で発言権を得ることができる。
貿易などの民間利用だけでなく軍事物資の輸送も容易となるため、戦略的な意味合いも持つ。
中国は支援を通じて中南米で一定の影響力を確保するとともに、鉄道の海外輸出でも実利を得る狙いがあるようだ。
中国紙、21世紀経済報道によると、中国はブラジルで4月に行われる高速鉄道の建設入札にも日本やフランス
などに対抗して応札し、車両を含めて初めてとなる南米向け鉄道輸出で実績を積み上げようとしている。
ソース:MSN産経ニュース 2011.2.28 21:09
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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