11/02/23 16:28:16.71 2tAJY97V
うちのおやじ(現在73歳)は、最近になってやっとパチンコをやめた。
つい先日おやじが「あの時の俺はバカだった」と言っていた。
8年もの間、毎日近所の同じパチンコ屋へ通い続けていたそうだ。
雨の日も、雪の日も、台風の日も、パチンコ屋が休業している日を除き毎日(母親談)。
最初の3年間、収支がマイナスになる日は5日ほどだった。
ほぼ毎日勝っていたそうだ。 奇跡のような勝ちっぷりだった。
周りの常連客たちは、なんでそんなに勝っているのか不思議だと言ってきた。
「もしかしたら、あんたはサクラなのか?」と聞かれたこともあった。
そういう時は「今日は運がいいんだ」と言っていた。
しかし、父の本心では「自分の実力だ」と信じて疑わなかったようだ。
4年目に入り数か月が過ぎた頃から、徐々に勝てなくなってきた。
それでも勝率は5割を超えていた。収支はまだプラスだった。
5年目に入り、とうとう勝率は5割を切った。
そのころからおやじは、自分の貯金から切り崩すのを辞めた。
なぜなら貯金が底をついたからだ。
それ以降、どこからお金を調達したかというと、妻の年金からだった。
年金の入った通帳からコッソリと金を引出し、それをパチンコにつぎ込んでいた。
6年目以降は、3回に1回も勝てないくらいの勝率にまで落ち込んだ。
7年目、8年目も、パチンコをやめることができなかった。
なぜかと言えば、最初の3年間で味わった勝利の味が忘れられなかったから。
今日こそは勝つぞと思いながら、毎日パチンコに通うことをやめられない。
おやじにとってパチンコは麻薬のようなものだった。
結局8年間でパチンコにつぎ込んだお金、1200万円。