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偽食品を恐れる中国人、海外で買いだめ(上)
香港北東部にある宝林地区に住む韓国人駐在員(40)の自宅で春節(旧正月)前日の今月2日、問題が
起きた。2カ月前に生まれた子どもに飲ませる粉ミルクが残りわずかとなったため、妻が近所のスーパー
数カ所を回ったが、粉ミルクはすべて売り切れていた。オフィス近辺のスーパーも同様だった。
ある食料品店の経営者は「中国人観光客が商品を残していくはずがない」と語った。春節連休で香港を
訪れた数十万人の中国人がブランド品ではなく、米国、日本、韓国、オーストラリアなど外国産の粉ミル
クを買い占めたというのだ。
中国のインターネットメディア「大洋網」は「今年の春節前後、香港だけでなくマカオのスーパー、食
料品店でも中国本土からの観光客が粉ミルクを買い占め、特需に沸いた」と報じた。
■「革牛乳」で不安拡大
中国人が香港・マカオまで行って、粉ミルクを買いだめするのは、中国の食品の安全性を信用していな
いからだ。中国の清華大と雑誌『インサイド・チャイナ』が共同で中国の消費者を対象に行ったアンケー
ト調査によると、中国人の70%が中国製食品の安全性を「まったく信用していない」と答えた。
中国の消費者は特に乳製品、加工肉類、生鮮肉、缶詰、食用油など主要食料品10品目の安全性に疑いの
目を向けている。
最近、最も大きな騒ぎとなったのは「革牛乳」だ。革牛乳とは、牛乳を水で薄めたことをごまかすため、
動物の皮などを加水分解した上で牛乳に混ぜ、たんぱく質の含有量を高めたものだ。
中国農業省が16日、国内全土で牛乳の安全検査を実施することを明らかにし、サンプルの30%について
は、革牛乳かどうかを検査すると発表したことから、問題が拡大した。今回の検査で実際に革牛乳は発見
されていないが、2008年に「メラミン粉ミルク」騒動が起こったこともあり、中国人は政府が調査に乗り
出したことだけで不安に怯えている。
今回問題となった革牛乳は、中国で忘れたころに騒ぎとなる「偽食品」の一例にすぎない。古くなった
食品を新鮮に見せかけるため、染料、漂白剤などで色を着ける手口が最も典型的だ。昨年末には、工業用
漂白剤で白くされたキノコ、色素に漬け込んで、新鮮に見せかけたラズベリー、オレンジなどが問題に
なった。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2011/02/20 08:25:25
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