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★<北朝鮮>軍人の脱走が急増 殺人事件も
◇背景に待遇悪化、平壌では脱走兵が5人を殺害
北朝鮮の首都・平壌市で1月末、あるいは2月初めに人民軍兵士が銃を持って脱走、
軍人や民間人を殺害して逃走する事件が発生したと、北朝鮮内部情報誌「リムジンガン」の記者で、
平壌市江東(カンドン)郡に住む李美英(リ・ミヨン)氏が、15日に電話で伝えてきた。
李記者によると、事件は旧正月前の2月初めの人民班(行政の末端組織)の会議で、
地区幹部から緊急の連絡事項として伝えられた。
「平壌市の勝湖里(スンホリ)に駐屯する部隊の兵士が女性兵士二人を殺害したうえ、銃器を持って脱走。
路地で商売をしていた女性から食べ物を奪おうとしたが抵抗され、その女性を射殺した。
さらに保安員(警察官)など二人を殺害して逃走した。
まだ逮捕に至っていないので、住民に注意を促すために、数日間続けて通知があった」と李記者は述べた。
この一年ほど、北朝鮮各地で兵士が部隊から脱走したり、住民の家畜や食料を盗む、
一般人に集団でからんで金品を奪うという、強盗まがいの行為が増加していると、
同じく「リムジンガン」の記者で、平安北道に住む金東哲(キム・ドンチョル)氏は言う。
その背景には、政府当局が軍隊への物資供給をまともにできなくなって、
規律と士気が著しく低下していることがある。
「軍隊への食糧供給が相当減らされているため、若い兵士に栄養失調が蔓延している。
入隊して数か月もすると、みるみる痩せしまうのが当たり前になっている。
息子を入隊させた親が心配になって部隊を訪れ、『栄養補給させたい』
と家に連れてかえるケースがとても増えている」と金記者は伝えてきた。
兵士たちが一般住民とトラブルを起こす事例も、たびたび北朝鮮内部から報告されている。
咸鏡北道茂山(ムサン)郡に住む取材協力者(30代女性)は、電話で次のように伝えてきた。
「2月4日に茂山郡の公設市場で、軍人の集団と市場の商人の間で大きな喧嘩が発生した。
兵士たちが興奮状態だったので、オルム(覚せい剤)をやっているのではないかと、
住民の間で噂になっていた」。
軍隊の食糧不足は、トウモロコシが収穫される8月末まで続くものとみられる。
アジアプレスでは、北朝鮮内部に中国の携帯電話を送り情報収集を続けている。【石丸次郎】
ソース アジアプレス 2月18日(金)14時8分
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)