11/02/12 19:44:51
前原外務大臣はモスクワでロシアのラブロフ外相と会談しましたが、北方領土問題をめぐる議論は平行線に終わりました。
菅総理の発言をきっかけにロシア側が攻勢に出る中、領土問題の出口は見えなくなっています。
ロシアの全国紙は11日の外相会談を1面で伝えています。見出しには「東京との関係は極度に緊張している」、そして
「会談ではお互いに相容れなかった」と、非常に厳しい見方を示しています。
モスクワ訪問2日目の朝、前原大臣は旧ソ連軍の捕虜となって死亡した日本人の墓地を訪れ、花を手向けました。
領土問題解決に「政治生命を懸ける」とまで言い切った前原大臣ですが、今回のモスクワ訪問では、菅総理の発言によって
ロシア側にペースを握られることになりました。
「友好的な雰囲気の中で会談したかったのですが、そうならなくて残念です」(ロシア・ラブロフ外相)
ラブロフ外相は会談冒頭、菅総理がメドベージェフ大統領の北方領土訪問を「許し難い暴挙」と発言したことに対し不快感
を表明。さらに記者会見では、日本側を事実上、恫喝しました。
「ロシアとの平和条約締結に向け日本が過激な立場をとるなら、交渉しても展望はありません」(ロシア・ラブロフ外相)
ラブロフ外相が会見の場でも中国や韓国に北方領土開発への参加を呼びかける中、日本側は今後、経済協力から打開策
を探ることになります。
「北方領土における経済協力については、日本の法的立場を害さない前提で、双方でハイレベルで議論することになります」
(前原誠司外務大臣)
総理の言葉の重さを改めて噛み締めることになったロシア訪問、菅政権の不安定さすら見透かされている中で、日本側が
追い込まれていることが浮き彫りとなりました。
ソース(TBS News-i) ※ソース元に動画あり
URLリンク(news.tbs.co.jp)