11/02/09 12:30:15
口蹄(こうてい)疫や鳥インフルエンザに感染した家畜の埋却地から出る滲出(しんしゅつ)液が
周辺の土壌や地下水を汚染すると、炭疽(たんそ)症など第2の伝染病が発生する可能性があると
専門家らが警告している。済州大学のイ・グンファ微生物学教授は「動物の臓器にはサルモネラ菌、
カンピロバクター菌のような細菌がいるが、(一部の口蹄疫埋却地で)このような細菌が滲出液に
混ざって流れ出る可能性がある。細菌を含む滲出液が混ざった水を(人間が)飲めば、腸チフスや
食中毒にかかる可能性もある」と話した。
また、口や直腸の出血によってひどい敗血症を引き起こす炭疽菌のような土壌細菌が、急速に
繁殖する可能性もあるという。地中に胞子の形態で存在していた炭疽菌などが、死骸から栄養分を
得て増殖し、人がこれに感染することもあるという。炭疽症は人や家畜に感染する病気で、ひどい
場合は死に至る。イ教授は「特に気候が暖かくなる春、夏に栄養分を得た細菌が急速に増殖する
可能性が懸念される」と話した。
ソウル大学獣医学部のキム・ジェフン教授は、汚染された地下水を長期にわたり飲用した場合、
毒性物質が体の中に蓄積されると話す。同学部獣医学科のイ・ヨンスン名誉教授は「直ちに人を
死に至らしめるような病気に感染する可能性は高くないとみている。しかし、サルモネラ菌などが
混ざった地下水を飲むと食中毒を起こすため、水は沸かして飲むなど注意が必要だ」と話した。
金成謨(キム・ソンモ)記者
口蹄疫:2次災害の危険、炭疽症の懸念も
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