11/02/03 16:50:40
(>>1の続き)
一方、少女を演じた韓は韓国人と日本人のハーフで、小学6年生だった2002年当時、主人公同様に
誹謗中傷を受けた経験があるという。韓と言えば鈴木清順監督『ピストルオペラ』や是枝裕和監督
『誰も知らない』など名だたる監督の作品で鍛え上げられてきた個性派女優だが、その彼女をもってしても
「ここまで自分の経験を役に投影したことはなかった」と語るほど少女の気持ちに寄り添いながら演じたという。
現在、日本大学国際関係学部国際交流学科2回生でもある韓は「日本ではいま韓流ブームが続いているけど、
だからこうした映画をきっかけに歴史や政治的な事を話し合い、さらなるコミュニケーションをとるのが大事だと
思います。そうすれば、両国の関係においてもうひとつ先のドアを開けることが出来るのでは? と思います」と
語った。
井上も「今の日本の映画界もテレビ界も、こうした政治的な内容を直接やろうとすると全く企画が通らない。
ならばあえてやってやろうと、現状に一石を投じるつもりで本作を作った。『ROOKIES(ルーキーズ)』や
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』などの大作がある一方で、鬼っ子としてこういう映画が存在してもいいのでは?」
と訴えた。今回のロッテルダムの評価が日本公開を後押しするのか、今後の展開に注目したい。