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【ソウル神屋由紀子】口蹄疫（こうていえき）などの家畜伝染病が終息する兆しがみえないまま
２月２日から旧正月に伴う連休に入る韓国で、地方自治体が感染拡大防止のために帰省自粛を
呼び掛けている。今年は例年より長めの５連休。鉄道や飛行機の利用者は増えるとみられ、
防疫担当者は「民族大移動」による被害拡大を心配している。
南部の慶尚南道は１月３１日まで、駅やバスターミナルで「次の機会においで」と書かれた帰省
延期を働きかけるチラシを配布。西部の全羅北道もホームページで、知事が「故郷を愛している
なら、今回は帰省を自制するのが最善です」と呼び掛けている。
だが、連休中の人の動きは止められない。韓国鉄道公社は期間中、通常ダイヤより８・２％を
増便。「長めの連休やＫＴＸ（高速鉄道）京釜線全線開通で例年より予約が多い。口蹄疫の影響
はない」と担当者。仁川空港公社は連休中の出国者数を昨年比１３・２％増の約２８万３千人と
見込み「帰省自粛の呼び掛けで、海外を旅行しようという人が多い」と分析する。
韓国農林水産食品省によると、昨年１１月に口蹄疫が発生して以来、３１日朝までに牛や豚
など計約２９８万頭を殺処分した。劉正福（ユジョンボク）農林水産食品相は、家畜伝染病終息後
の辞任を表明。防疫作業に当たった公務員の過労死とみられる急死も発生するなど、被害が
深刻化している。
ソース 西日本新聞 2011/02/01
URLﾘﾝｸ(www.nishinippon.co.jp)