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日本経済新聞 2011年1月29日 夕刊8面
玉虫工芸にまつわる交流史 映画に
主演の在日4世「日韓懸け橋に」
日本と朝鮮半島で1400~1500年前に作られた昆虫のタマムシを使った工芸品にまつわる映画が
今年、日韓で公開される。ゆかりの地を巡る主演女優、入矢麻衣さん(18)は在日コリアン4世。
作品では戦時の強制連行など苦難の歴史と向き合った。「自分に誇りを持ち、2つの故郷を持つ
私が友好の懸け橋になる」と語る。
※以下抜粋
入矢さんは朝鮮学校で強制連行などの歴史を学んだが曽祖父母が来日した経緯は知らない。
祖父母や両親の世代が語るような差別も「あまり感じずに過ごした」。
ただ、小学生の時、日本の学校との交流行事で相手の教員に「日本語上手だね。いつ韓国に
帰るの?」と聞かれショックを受けた。友達が離れていくのが不安で、国籍を隠したこともある。
それでも、帰化はせず韓国籍で生きる道を選んだ。「先祖が海を渡った事実が忘れられてしまいそうで」
インターネットの掲示板などには、在日コリアンへのいわれのない中傷が目立つ。無用な衝突を
避けるために、通名での生活を余儀なくされる現実もあるが、入矢さんは「私を通じて日本や韓国、
世界中の人に在日のことを知ってもらいたい」と話している。