11/01/29 09:43:12
■“滅私奉公”が慣例化
日本でK-POPブームを巻き起こした韓国の女性5人組アイドルグループ「KARA」の分裂騒動。同じ韓国の男性5人組
グループ「東方神起」も昨春、契約をめぐるトラブルからメンバー3人が分裂している。人気絶頂期のグループになぜ分裂騒ぎが
相次ぐのか。背景には、韓国芸能界特有の契約システムや慣行があるようだ。(外信部 水沼啓子)
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◆月収22万円…
東方神起の場合、分裂した3人が特に問題としたのが、所属事務所との13年間という長期の専属契約だ。途中で脱退すれば
多額の違約金などを払わなければならない。韓国では“奴隷契約”として話題になった。
東方神起のメンバーらはデビュー以来、ゆっくり寝る間もなくスケジュールを消化。日本などへ海外進出した後、事務所側がさらに
過密スケジュールを一方的に組んでいたという。
タレント酷使の背景には、人口が日本の半分以下の約4800万人の韓国では、もともと音楽市場が小さく、さらにインターネット
での不法ダウンロードの増加でCD売り上げが激減した事情がある。そのため、韓国の歌手は公演やイベントなどで稼ぐしかなく、
日本など海外進出を目指すタレントも多い。
韓国では芸能プロダクションがタレントの卵を発掘し、多額の費用をかけて育てるため、長期契約にせざるを得ないのが実情だ。
つまり“年季が明けるまでは滅私奉公”が、韓国の芸能界では慣行となっている。
韓国メディアなどによると、今回のKARAの騒動も、日本での人気沸騰の割に報酬が少な過ぎることで所属事務所への不満や
不信が芽生えたのがきっかけのようだ。KARAは昨年、日本だけで約180億ウォン(約13億円)の収益を上げたが、各メンバーが
手にした月収は300万ウォン(約22万円)程度とされる。
◆いい加減さ
KARAのメンバーはみな20歳前後で、一番の若手は17歳。分裂騒動を主導したとされる“陰の主役”は3人のメンバーの
親たちで、所属事務所の現経営陣が不透明な会計で報酬を1970~80年代の水準に抑えていると指摘。「所属事務所は
KARAを金もうけの手段としてのみ利用している」(3人の法定代理人)と主張したという。
数年前に日本で活動を始めた韓流スターの親は「日本の芸能界は契約システムがしっかりしているので、黙っていてもちゃんと
出演料などが口座に振り込まれる。韓国ではこちらから請求しないと支払われないことも多い」と話す。こうした韓国の芸能プロの
“いい加減さ”も、分裂問題の発端となっているようだ。
さらに、一部の韓国の芸能プロでは、仕事を取らせるため所属する女性タレントらに性的接待をさせるケースもあるという。一昨年、
こうした接待を苦にした女性タレント(29)が自殺し、韓国芸能界の裏の実態が明らかになった。
“年季奉公”システムや芸能プロの体質が改善されない限り、人気絶頂期のアイドルグループの分裂騒動は、今後も起きるかも
しれない。
ソース(MSN産経ニュース)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
参考:ソウルからヨボセヨ KARA騒ぎの背景(黒田勝弘氏)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)