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先日、日韓外相会談で訪韓した前原誠司外相が、寸暇を惜しんで京都大学韓国同窓会に出席した。
同窓会創立60周年ということで昨年から招待を受け、内々に訪韓を約束していたが、外交日程として急遽
(きゅうきょ)年初の訪韓が決まり、同窓会でも急いで“前原外相招請記念会”を準備した。
ところが訪韓直前に内閣改造があり、当初の1泊2日が日帰りとなった。日程の大幅縮小で同窓会への出席は
危ぶまれた。しかし前原外相は約束を守って出席し、韓国の同窓生たちを感激させた。会には京都大学から
松本紘総長も急遽かけつけた。
前原外相はわずか約30分しか出席できなかったが、それでも京大生時代の思い出を語りながら、恩師だった
故高坂正堯教授(国際政治学者)の話に託し自らの政治的メッセージをしっかり伝えていた。
高坂教授はがんで亡くなる直前、教え子の前原氏への話で、日本が今後、考えなければならない問題として
(1)集団的自衛権の解釈(2)公共事業見直し(3)米国の重要性-を強調したという。(1)(3)は憲法改正
や日米同盟再確認という話になる。
前原外相はこの話を自分への「先生の遺言」として紹介していた。ユーモアとメリハリの利いた短時間のスピーチに
会場では「準備された政治指導者ですね」の声が聞かれた。(黒田勝弘)
MSN産経ニュース
2011.1.22 02:54
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