11/01/21 16:11:53
【ワシントン宮崎昌治】公式訪米中の中国の胡錦濤国家主席は20日、ワシントンで講演し、
「台湾とチベットは中国の核心的利益であり、13億人の国民感情に触れる問題だ。米中関係
を発展させるため、米国が尊重することを望む」と述べた。
19日の米中首脳会談でオバマ大統領がチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との
対話を促したことや、米国による台湾へのさらなる武器売却を念頭に、いずれも断固反対する
立場をあらためて示したものとみられる。
胡主席は、米中関係は互いが問題にうまく対処できれば「スムーズで安定した発展ができ
る」と指摘。しかし、場合によっては「絶え間ないトラブルや、緊張に直面する」とも述べた。
19日の首脳会談や共同声明では、中国が台湾やチベットなどに関して使う「核心的利益」
という言葉を使っていなかった。
また、中国の軍事力増強や、沖縄県・尖閣諸島をはじめとした領有権問題に対して周辺国
の懸念が広がっていることを念頭に、「中国の軍事力は自衛のためであり、いかなる国にも
軍事的脅威を与えることはない。中国は覇権主義や領土拡張主義は決してとらない」と強調した。
ソース 西日本新聞夕刊 2011/01/21
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