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【ワシントン＝峯村健司、村山祐介】
中国の胡錦濤（フー・チンタオ）国家主席が米国に到着した１８日午後、
米国に亡命した中国の人権活動家やウイグル、チベットの人らが当地で、中国の人権改善を求める集会を開いた。
オバマ大統領に対し、１９日の米中首脳会談でノーベル平和賞を受賞した服役中の人権活動家、
劉暁波（リウ・シアオポー）氏らの釈放を胡主席に求めるように訴えた。
集会には、亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル主席や、
１９８９年の天安門事件の学生リーダーだった柴玲氏らが出席。
２００７年９月から行方がわからなくなっている元人権派弁護士の高智晟氏の妻、耿和さん（４３）も参加した。
約２年前、身の危険を感じて２人の子どもを連れて米国に亡命した耿和さんは「大統領には夫らの釈放を強く要求してほしい」と訴えた。
高氏をめぐっては、クリントン国務長官が１４日の講演で「強制的な失踪状態に耐え忍んでいる」と中国当局による拘束との認識を示唆。
劉氏とともに中国の人権弾圧の象徴的存在だ。米議会でも超党派の下院議員２９人が昨年１０月、
中国政府に両氏の釈放を求めるよう促す書簡をオバマ大統領に送付した。大統領は首脳会談で、両氏を含む人権問題を取り上げる方針だ。
また、胡氏到着に向けてホワイトハウス前の広場では１８日午後、亡命チベット人団体や支持者ら約１６０人がデモ行進。
「オバマ大統領はチベット問題を取り上げて」「胡錦濤は恥を知れ」などとシュプレヒコールを上げた。
１９日には国際人権団体や亡命ウイグル人団体などと数百人規模でデモを実施するという。
ソース 朝日新聞 2011年1月19日12時31分
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