11/01/17 20:14:26
15日に襲撃された「三湖(サムホ)ジュエリー」号を含め、06年以降、9隻の韓国船籍
または韓国人が乗船した船舶がソマリア海賊に乗っ取られた。このため、海賊が、韓国を
ターゲットにしているのではないかという憂慮まで出ている。
今回の事件は、昨年4月にインド洋で襲撃されたタンカー、「三湖ドリーム」号の乗組員が
拉致され、217日後の11月7日に解放されてから約2ヵ月後に再び発生した。昨年10月
9日、ケニアの沖合いでソマリア海賊に襲われた「クムミ305」号(韓国人2人乗船)
事件は、発生から100日が経過したが、まだ解決されていない。
16日、国土海洋部によると、ソマリア海賊に襲われた船舶は、08年42隻、09年47隻、
昨年62隻にのぼる。このうち、韓国人が関連した襲撃事件は今回で5件だ。08年9月、
韓国人乗組員8人が搭乗した船舶「ブライトルビー」号が、ソマリア近隣のアデン湾の海上で
襲撃に遭い、37日後に解放された。同年11月には、韓国人5人など計23人が乗船した
日本船籍の貨物船「ケムスター・ビーナス」号が、アデン湾海上で海賊に襲われ、88日後に
解放された。
06年4月に、東遠(ドンウォン)水産所属の遠洋漁船第628号の「東遠」号が、ソマリア
付近の海域で操業中に武装集団に襲われたほか、07年5月に、韓国人4人が搭乗した遠洋漁船
「マブノ1、2」号が、武装集団の襲撃に遭うなど、毎年事件が絶えない。
年が経つにつれ、ソマリア海賊の襲撃船舶と人質の数が急増し、抑留期間も長くなっている
だけでなく、要求する身代金も増えている。一部では、三湖海運が「三湖ドリーム」号の解放
交渉で、約900万ドル(約100億ウォン)の巨額を支払ったといううわさが海賊の間に
広まり、主ターゲットになったという声も出ている。
このため、政府がソマリア海賊に対する確実な対策を講じる必要があるという意見が高まって
いる。清海(チョンヘ)部隊がソマリア海域で活動しているが、年間500回以上通航する韓国
船舶をすべて保護することは現実的に不可能だ。政府は昨年後半から、外交通商部、国土海洋部、
国防部など関係省庁を中心に、セキュリティ要員の搭乗や乗組員の避難所の設置を義務づける案
など、予防対策を協議している。
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