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第050回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第6号
○佐藤内閣総理大臣
(略)
民族の悲願から申すならば、朝鮮民族は単一国家でありたい、いわゆる対立国家というような形では、長くはそういう状態を続けた
くはないという、これは民族の悲願だと、かように私はいま思っておりますが、この民族の熱願から申すと、これはやはり一国という
か、独立した国との交渉だということにならざるを得ないのです。ただいま朝鮮の場合にいたしますと、この韓国あるいは北鮮を承認
しておる国がすでに、韓国の場合は承認が七十一カ国、北鮮を承認しておるものが二十三カ国。そしてこの二十三カ国は韓国を承
認しておらないし、七十一カ国の韓国を承認しておるものは北鮮を承認しておらない、こういうことになっておる。こういうことでござ
いますから、ただいま申し上げるように、そういう実際にいわゆる管轄権が及んでおるとか、施政権が及んでおる、そういう範囲はそ
れぞれのものできまっておるにしろ、それは現実の問題だ、かように私考えておりますが、その現実の問題とは別にして、韓国と交
渉を持っておる日本が、同時に北鮮と交渉を持つ、こういうわけにはいかないというのが、いまの状況でございます。これは日本の
場合にただいま申し上げるばかりでなく、七十一カ国もそういう関係で北鮮とは交渉を持っておらないし、また二十三カ国もそういう
関係で韓国との交渉を持っておらないというのが、いまの実情でございます。ただいま一部でいわれておりますように、双方に領下
館を置いておる、こういう国もあるやに伺っておりますが、これはただいまのいわゆる外交交渉としての国の承認ということとはまた
別でございますから、これは別途に解釈すべきじゃないか、かように思います。この点は、戸叶君は外務委員を長くしていらっしゃい
ますから、よく御承知のことだと思います