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不正告発の村民をひき殺した疑い、警察は事故扱い＝中国
浙江省内の農村で25日、銭雲会さん（53歳）がトラックの下敷きになって死亡した事故で、
中国のインターネットでは官僚による土地の不正取得を批判・告発しつづけてきたためとの声が高まった。
銭さんは元村長だが、6年前から問題を告発しつづけて投獄されたことも多いという。
現地警察は「交通事故として処理中」と表明した。人民日報社が報じた。
銭雲会さんは楽清市蒲岐鎮寨橋村の元村長。税任時から6年間にわたり、
村の土地146ヘクタールが官僚により不正に奪い取られたとして、政府上級部門に訴えるなど、
告発を続けていた。同運動のため、投獄されたことも多いという。
銭さんは25日、同村内の道路でトラックの車輪に肩と首の部分をひかれて死亡した。
警察は「トラックによる交通事故で死亡。運転手は無免許だった。
運転手の身柄を拘束して取り調べを進めている」などと表明した。
しかし、インターネットでは「銭さんは殺された」との意見が噴出。
銭さんが不正に対して戦っていただけではなく、「現場の状況も極めて異常」という。
投稿によると、トラックは銭さんをひいた時、道路の左側車線を走っていた。
中国では自動車が右側通行なので、逆走していたことになる。
銭さんをひいた場所にブレーキ痕は残されておらず、
「トラックは速度を落として走行していた」との見方が寄せられた。
現場付近には監視カメラがあるが、“事故”発生の前日に「撤去された」という。
現場は村の幹部と多数の警察官が駆けつけた。警官隊は現場を「盾」で囲んで集まった
人の目に触れにくいようにした。ユーザーは、警官隊の様子を撮影した写真も投稿した。
「銭元村長は、電話で呼び出されて外出した」、「5人にとらえられ、地面に
押さえつけられてトラックでひかれた」などの書き込みもある。ただし、
「人が押さえつけてトラックでひくことは、不可能だ」などの疑問の声もある。
ウェブサイトから削除されたユーザーの投稿も多いという。（編集担当：如月隼人）
ソース：2010/12/27(月) 11:00:05 [サーチナ]
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