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防疫当局が26日、ワクチン接種地域を従来の5ヶ所から8ヶ所へと拡大することを決めたのは、それだけ状況が
急激に悪化しているからだ。
農林水産食品部は、「26日、陽性と判明された京畿道驪州(キョンギド・ヨジュ)の場合、周辺にすでに口蹄疫
ウイリスが広範囲に渡って広がっていると判断した」とした上で、「隣接した市郡の偶蹄類の飼育規模が大きいので、
拡散を食い止めるための措置だ」と明らかにした。口蹄疫ワクチンの追加接種の対象である京畿南部地域は、
国内乳牛の40%程度が飼育されている。ワクチンの接種を受けた牛は、口蹄疫が発生しない限り、殺処分対象
から除外される。京畿道驪州や利川(イチョン)、楊平(ヤンピョン)などの追加ワクチン接種地域での接種は27日
から開始される。
これを受け、ワクチン接種対象牛の規模も、従来の13万3000頭あまりから25万頭あまりへと大幅に増えること
になった。一部で懸念するワクチン不足事態について、防疫当局は、「30万頭分のワクチンを保有している上、
すでに英国に追加でワクチン輸入を要請しているので、物量が不足する事態はないだろう」と明らかにした。
防疫当局は、口蹄疫が24日に確認された慶尚北道永川(キョンサンブクド・ヨンチョン)の種豚農場周辺地域
からの疑い申告は、まだ入っていないと明らかにした。永川の種豚場の本社のある慶尚北道慶州(キョンジュ)から
寄せられた疑い申告は、陰性と判明された。永川だけでも4万頭あまりの豚が殺処分されたため、今回口蹄疫に
よる殺処分規模も計42万4827頭で、今週末を挟んで大幅に増えた。
一方、防疫当局は、江原道鉄原(カンウォンド・チョルウォン)でも口蹄疫が追加発生したが、江原の場合、状況を
もう少し見守ったあと、ワクチンを接種するかどうかを決めることにした。これは、江原口蹄疫の拡大パターンがこれ
までのとはやや異なっているためだ。
通常、口蹄疫ウイルスは、発生地域を基点に、周辺に広がるのが普通だ。先月29日、慶尚北道安東(アンドン)
で初めて発生した口蹄疫が、周辺の慶尚北道北部地域に広がっているのが、その端的な例である。しかし、江原
道は違う。発生ルートは到底見当をつけることができないからだ。発生地域から第2、第3次発生地域にどのように
伝播されたかを調査するのが「疫学関係の調査」だが、防疫当局は、江原道の発生地域の疫学関係の調査に
てこずっている。
江原道で初めて口蹄疫養成判定が下されたのは22日。この日だけでも平昌(ピョンチャン)や華川(ファチョン)で
陽性の判定が下されたが、この2つの地域は約100キロも離れている。さらに23日は、春川(チュンチョン)や
原州(ウォンジュ)、橫城(フェンソン)、25日に鐵原(チョルウォン)で発生した。
口蹄疫の防疫最高専門家といわれているチュ・イソク国立獣医科学検疫院・疾病管理部長も、「大変特異な
様子を見せている」と話すほどだ。チュ部長は、「最初の発生地を中心に、周辺に拡大する方式が一般的だが、
江原道は全く関連のない地域から散発的に出ている上、お互いに数十キロメートルずつ離れている」と言い、
「我々も知りたいほどだ」と話した。
東亜日報
DECEMBER 27, 2010 10:22
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