10/12/25 15:21:25
今年の音楽界は、「KARA」「少女時代」など韓国発のK-POPガールズグループの上陸で大いに盛り上がった。今年になって
彼女たちがブレークしたのはなぜだろうか。K-POPブームの行く末は? その背景と展望を探った。(竹中文)
◆新人部門の上位独占
K-POPガールズグループの躍進は、市場調査会社「オリコン」が19日に発表した今年の音楽ソフト年間ランキングの新人部門
にも顕著に表れている。
今年のCDやミュージックDVDなどの売上総計が最も多かった新人に贈られる「新人部門 アーティスト別売上金額ランキング」
では、5人組ガールズグループ「KARA」と、9人組ガールズグループ「少女時代」が日本人アーティストを抑えて1、2位を占めた。
8月に日本デビューしたKARAは、シングル2作、アルバム5作、DVD1作の計8作の総売上金額が13億円。「新人部門
作品別アルバム売上金額ランキング」でも1、2位だ。8月に初来日した少女時代は、シングル2作、アルバム6作、DVD1作の
計9作の総売上金額が8億8千万円。今年の日本レコード大賞の新人賞を受賞した。
KARAのメンバー、ハラ(19)は「韓国にいても日本の知人から『KARAの話題がテレビに出ているよ』と知らせてもらえるように
なってきた。いろんな方に応援してもらっているんだなと感じます」とコメントした。
◆女性ファンが支え
K-POPガールズグループブームが今年起きたのはなぜだろうか。
ラジオDJなどを務め、K-POPに詳しい古家正亨(まさゆき)氏(36)は「ガールズグループの人気を支えているのは、実は韓国の
人気ボーイズグループ『東方神起(とうほうしんき)』や5人組のダンスボーカルグループ『BIGBANG』などのファンたちだ」と指摘する。
女性アイドルには男性ファンが多いのが普通だが、業界関係者によると、日本ではKARAなどのファンの半数以上は女性が占める。
昨年、K-POPボーイズグループではBIGBANGが日本でメジャーデビューし、東方神起には解散の危機がささやかれるなど、
女性ファンの耳目を集める話題が多かった。その時期に韓国ではガールズグループがブームに。ユーチューブなどの動画配信サイトに
アクセスすれば、日本から彼女たちの情報を先駆けて入手できた。「ガールズグループは来日前に動画配信サイトで注目され、既に
ブレークの“下地”ができていた」(古家氏)
◆「一過性」危惧も
今年になって彼女たちが来日すると、ファンがイベントに殺到。この現象をメディアが取り上げ、ファンの裾野はさらに広がった。
古家氏は「(FM放送の)J-WAVE開局時(昭和63年)の洋楽ブームに似ている。当時、『洋楽を知っていると格好良い』という
風潮があったのと、K-POPは同じでは」という。
人気が高まる一方で、ブームの行く末を懸念する声もある。K-POP関係者は「実際に一部のファンはもう飽き始めている。
このままだとK-POPはブームとして終わってしまうのでは」と危惧する。
K-POPは一つのジャンルとして生き残れるのか。古家氏は「ロックやR&Bなどと同じように定着するためには、K-POPに
多様性があることを知らしめる必要がある」と話す。「そうすれば、日本のアーティストたちとも幅広い交流が育まれるはず。音楽の
ボーダーレス化が進めば日本の音楽の価値も高まるのでは」
(以下略。全文はソース元でどうぞ)
ソース(MSN産経ニュース)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
写真=オリコンの売上総額で新人部門1位になった「KARA」
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写真=華やかなステージを見せる「少女時代」
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図表=今年の音楽ソフト年間ランキング(新人部門)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)