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中国のユーロ救済に不信感、「中国に永遠に依存」と警鐘
2010/12/24(金) 12:18
中国国務院の王岐山副総理は21日、中国・欧州連合(EU)ハイレベル経済貿易対話で、
「中国はユーロの安定に努力する」と述べ、欧州メディアは「中国はユーロ救済の意志を表明した」と報じた。
これに対し中国社会科学院世界経済所副研究員の万軍氏は「ユーロの安定は中国と世界の利益につながる。
しかし中国がユーロを救済できるかどうかは未知数」と述べた。環球時報が報じた。
中国・EUハイレベル経済貿易対話で、中国はユーロの安定支援とともに、引き続き主権債務国の欧州債券を
購入することに同意したという。ここ数カ月、中国は欧州債務危機について「熱心な支援者」の役割を演じている。
EUは中国最大の輸出市場で、中欧双方の貿易は今年11月時点で4340億ドルに達し、ユーロの安定は中国にとっても
大きな関心事だ。
中国のユーロ支援に対し、各国メディアは、長期的に見て中国の国際的地位に良い影響を及ぼすと見ているほか、
「ユーロへの投資でリスク分散をはかると同時に、EUでの政治的および経済的影響力を強化するためもの」と指摘した。
しかし、一部では「中国はユーロ支援は条件を持ち出す可能性がある」との見方もある。
中国はユーロ支援に明確な交換条件を出してはいないものの、中欧対話のなかで中国はEUに対し、
市場での経済的地位と対中武器禁輸解除を要求している。
デ・グフト欧州委員は「武器禁輸解除はすべてのEU加盟国の同意が必要だ」と回答したが、アナリストたちは
「欧州国家間では政治協力が欠如しているため、現状での実現は不可能である」との見方を示した。
ドイツ『ディ・ヴェルト』紙は「気をつけないと欧州は永遠に中国に依存することになる」と警鐘を鳴らした。
(編集担当:畠山栄)
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