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尖閣諸島経由し台湾密航、返還前 独立運動家がたびたび上陸
沖縄・尖閣諸島が米国から返還される前の一時期、台湾密航の中継地として利用され、
台湾の独立運動家らがたびたび上陸していたことが、日本に亡命経験のある台湾人運動家の
証言で分かった。当時、尖閣諸島では沖縄と台湾の漁民同士が頻繁に交流していたともいい、
返還前の島の実情を知る手がかりになりそうだ。
この証言は、台湾独立運動家の史明さん(92)が、ノンフィクション作家の平野久美子さんの
インタビューに答えたもので、25日発売の雑誌「正論」2月号に掲載されている。
それによると、史明さんは1950年に蒋介石暗殺を計画したが事前に発覚し、日本に政治亡命した。
1968年以降、台湾で地下活動を続けるため、沖縄の漁船をチャーターして尖閣諸島の魚釣島に上陸、
ここで台湾籍の船に乗り換え、密航を繰り返していたという。
尖閣諸島経由の密航は、沖縄の施政権が米国から日本に返還される1972年まで行われていた。
当時、尖閣諸島には沖縄と台湾の漁民が訪れ、魚釣島には台湾の漁民が休息するための浜小屋が
点々と建っていたという。また、沖縄の漁民が取った魚を台湾の漁民の生活用品と物々交換するなど
交流も活発だった。
史明さんの話では、台湾の漁民は、現在でも尖閣諸島周辺の漁業権を求めているが、
島の領有権までは求めていない。日本の領有に反対する台湾での抗議活動の中心人物は
「漁民でも台湾人でもなく、香港系の中国人」であり、「香港から船を何隻も雇い、
そこに金で雇った台湾人が乗船している」という。
史明さんは、李登輝総統の誕生で台湾が民主化された1993年に帰郷が許され、
現在も台湾独立のための運動を続けている。中国の領土拡張政策を警戒しており、
「日本はすぐにでも自衛隊を魚釣島に上陸させないと、中国に乗っ取られてしまう」と話している。
MSN産経ニュース 2010.12.23 22:55
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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