10/12/23 11:09:48
12月初め、北澤俊美日本防衛相が今年の漢字として「島」を選んでまもなく、日本政府は
南西諸島の防衛を強化する「新防衛計画の大綱」を閣議決定した。安全保障を担当する日
本防衛相が「島」という字に特別な感情を持つことは理解できる。
今年、表面的に見ても中国との釣魚島問題、ロシアとの「北方四島(ロシア語:南千島諸島)」
問題、韓国との「竹島」問題等、それぞれの論争がヒートアップしていた。しかし、本質
的に見れば、資源に乏しい日本にとって、生存空間奪取の欲望は、すでにその血液の中に
ある種の駆動力として溶け込んでいる。そして、それが行動に移される時、「島」に代表
される海洋空間への「寸土必争(わずかな土地でも決して敵に渡さないよう戦う)」として
姿を現すのである。
ただし、現状は「竹島」にせよ「北方四島」にせよ日本はその支配権を持っておらず、中
国と論争のある「釣魚島」のみが唯一日本の実質的支配下にある。そのため、ロシアと韓
国に対しては口頭・書面での抗議から、先日の海を隔てた視察まで一歩も譲らない態度に
出ていたが、釣魚島に関しては、それ以上に、実質的占有及び歴史的考証から法的占有に
至るまで、もはや理屈が通らないほど強硬姿勢をとり続けている。
中国大陸部のメディア『国際先駆導報』はこれに対し、次のように批評している。「日本
の周りを見渡せば、海を隔てた隣国は数えるほどしかないが、その全ての隣国との島の領
有権をめぐる争いが今年に入ってから鮮明化したのは、日本民主党のタカ派によるもので
ある。」
北澤俊美日本防衛相
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「島」の字は、今年の漢字として「暑」には及ばなかったが、この「島」への重視は、日
本列島の上から下、そして政界から民間までの共通認識となった。更に危険なのは、日本
政府が島の領有権をめぐる論争でどれほど強硬な姿勢をとっても、民間の多くの人々の目
には、なぜか弱腰に映ってしまっていることである。その証拠に、今週土曜日、 2000人
近くが東京で集会を開いて首相官邸を包囲し、釣魚島問題で中国に屈したとして総理の辞
任を訴えている。
今の問題は、日本政府が憤慨と固執にまみれた右翼に左右されているか否かということで
はない。なぜなら、その血液の中で固定化した生存空間拡張意識が、すでに日本が領土問
題において譲歩する可能性を極限まで低くしており、仮にその可能性があったとしても、
それは相手国の違いによる策略準備の調整に過ぎないからである。
本当の問題は、以上の点をはっきりさせた上で、中国が長期的抗争の準備をしなければな
らないということである。言論においては、毎回日本が「法的に所有」しようとする試み
に対し、中国は政府から民間に至るまで反対の声を上げ、国際的に「領土問題」の事実を
作ること。そして、行動においては、継続して釣魚島に対する冷静かつ日常的な巡視を行
い、中国の「法的所有」を知らしめること。
更に、戦略においては、ロシアとの利益共通点を見つけ、領土問題に対し南北両側から引
き続き日本に圧力をかけること。特に中日釣魚島主権問題において、米国が日本側につく
ことを明確にしている今の状況にあっては、なおさら中ロの連携の必要性に迫られている
と言えよう。
2010年の漢字は「暑」(共同社写真)
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中国網(チャイナネット)日本語版 (12/22 10:08)
URLリンク(japanese.china.org.cn)
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