10/12/20 23:27:40
(※以下は抜粋です。全文はソース元でどうぞ)
■リアル社会に躍り出たネット右翼
私が桜井と初めて言葉を交わしたのは、今年9月のことだった。
その日、大分市内で在特会主催の「(公費による)朝鮮学校(授業料)無償化反対」を訴える街頭宣伝活動がおこなわれたのだ。
街宣が始まる前、私は桜井に名刺を手渡し、取材したい旨を伝えた。桜井はその申し出に特段の興味を見せることもなく、「ああ、
そうですか」と無愛想に短く答えただけだった。
しばらくすると桜井はマイクを手にし、買い物客でにぎわうデパート前で、声を張り上げた。
「いいですか、皆さん。朝鮮学校というのは、まともな学校じゃないんですよ。我々の同胞を何百人と拉致した国家につながって
いるんです。そんな学校にいま、政府は税金を投入しようとしているんですよ。冗談じゃない。こんなこと許してはならない!
何が朝鮮人の人権だ!」
桜井は周囲の反応を見ながら、攻撃の矛先を中国にも向けた。
「いま、大分県には大勢のシナ人が入り込んでいるんです。特に、お隣の別府! シナ人が入り込み、土地を買い漁っているんです。
他人の財産を侵しても、屁とも思わないのがシナ人。恐ろしい連中だ。こんな状態を大分の皆さんは黙って見ているのか!」
そんな桜井をカリスマとして仰ぐのは、主に若者たちである。
ネットの掲示板やブログを通じて「愛国」と「反朝鮮」「反シナ(中国)」「反サヨク」を呼びかける者たちは、一般的に「ネット右翼」と
呼称される。朝から晩までパソコンや携帯にかじりつき、「朝鮮人は死ね」だの「ブサヨク!」だのと必死に書き込む者たちの存在は、
ネットが一般化した90年代後半以降、急速に目立つようになった。当初こそこの「ネット右翼」は、いわば変形型の「オタク」に位置
づけられていた。匿名性を盾に差別的な言辞を繰り返す様から、攻撃的引きこもりと揶揄されることもある。
しかし「行動する保守」の運動スタイルは、バリバリの街宣右翼をして「下品」「品格がない」と言わしめるほど、過去に例のない
奇妙な「過激さ」を“売り”としている。
たとえばデモの最中に沿道から批判の声が飛ぶと、「こら、朝鮮人!」「それともシナ人か?」「朝鮮人が妨害してるぞ!」などと
口々に叫びながら集団で詰め寄ったりする姿は、もはやおなじみである。私も何度となく目にしてきた。よく見れば、まともにケンカも
したことのないような連中が、数の力で批判者を取り囲み、罵声を浴びせたり、小突いたりと、リンチまがいの行動に出たりするわけ
だが、いかんせん一人ひとりの「ひ弱さ」は隠すことができず、なにやら子どもの押しくらまんじゅうに見えなくもない。しかしその集団的
狂気は、ときに女性や老人に向けられることもある。それだけをもってしても、既存右翼団体との違いは明らかだ。そしてデモを終えて
帰宅すれば、自身のブログに「今日、不逞朝鮮人を退治しました」といった文言を嬉々として書き連ねるのである。
先鋭的な民族派組織として知られる統一戦線義勇軍の議長・針谷大輔(45歳)は、このような運動形態を「ネット言論をそのまま
現実社会に移行させただけの運動だ」と批判する。
「要するにネットと現実の区別がついていないんです。すぐに暴走しやすいのは、日常生活のなかで物理的な衝突も経験していない
のに、ネットの感覚で対処しようとするからですよ。あの人たちにとってみれば、ネットも現実も“地続き”なんです」(針谷)
統一戦線義勇軍で情宣局長を務め、07年に防衛省内に侵入し、火炎瓶を投げて逮捕されたこともある山口祐二郎(25歳)も
「国家を批判するならともかく、人間をゴキブリ呼ばわりするような運動など、それこそクズだと思う」と吐き捨てるように言った。
「もしも、その程度の運動で日本が良くなるというのであれば、僕にはそんなカッコ悪い日本なんて必要ありません」(山口)
ソース(Yahoo・G2、ジャーナリスト・安田浩一氏)
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
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