10/12/20 07:31:40
電気自動車(EV)などのエコカーや携帯電話の基幹部品となる
リチウムイオン電池の2010年世界シェアで、
これまで首位だった三洋電機が韓国サムスングループに抜かれ、
2位に陥落する見通しとなったことが19日、分かった。
かつては日本企業が計9割以上のシェアを占めたが、
液晶パネルなどと同様、またもや韓国企業に首位を奪われることになる。
■かつてシェア9割
調査機関インフォメーションテクノロジー総合研究所によると、
今年の出荷個数シェアはサムスングループのサムスンSDIが20・1%で、
三洋は19・9%とわずかに下回る。
日本企業全体のシェアも10年前の約94%から約42%まで下落する見通し。
韓国勢は約35%で、10年前の約2%から激しく追い上げている。
現在のリチウムイオン電池はノートパソコンや携帯電話向けが中心だが、
EV販売が本格化すれば状況は一変するとみられる。
5年後の市場規模は4倍で、このうち自動車向けの割合は現状の数%から4割近くまで伸びる見通しだ。
韓国企業はエコカー時代を見据えて大規模投資を行い、供給先を拡大。
韓国政府も後押しし、7月にはリチウムイオン電池を「次世代の基幹産業」と位置付けて専門大学院を新設し、
人材を養成することなどを盛り込んだ長期計画をまとめた。
リチウム確保の資源外交にも力を入れている。
日本企業は技術力で韓国企業より先行しているとみられるが、
「多くのメーカーが狭い国内市場で競争している間に韓国勢が世界で力をつけていた」(大手電機幹部)と指摘される。
■液晶パネルに続き
続きます
産経 2010.12.19
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