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野球:肝炎で海外移籍断念ペ・ヨンス、2年後再挑戦
「まったく何と言ったらいいのか」。日本進出がお流れとなったペ・ヨンス(29)は、言葉を失った。
サムスンでフリーエージェント(FA)の資格を手に入れたペ・ヨンスは、日本のプロ野球球団「ヤクルト」
での背番号(34番)まで決まっていたが、なんとメディカルチェックで肝炎であることが判明、入団を
拒否されてしまった。
ここ1週間は携帯電話の電源を切り、塞ぎ込んでいたという。「日曜日には結婚を控えている身です
から、心の整理をしないとね」。口では「整理」と言いながらも、相変らず腹の虫は治まらない。
「韓国で10年間選手生活を送ってきましたが、一切問題にならなかったんです。なのに、これを
問題視されるんですから、返す言葉がありません。日本に渡る直前にソウルの大きな病院で検査を受けた
時も、一切問題なかったんです」。
「何だかんだ言ったところで、すべては過ぎ去ったことですから、自分の中で受け止めようと思います。
来年と再来年にいい成績を残すことで、逆に向こうから来て欲しいと言われるようにする以外にありません。
これ以上、この問題には触れないでください」と、語気を荒めた。
ペ・ヨンスが日本進出を宣言した時、多くの国民が首をかしげた。なぜならば、すでに全盛期を
過ぎていたからだ。2004年に最多勝に輝き、シーズンのMVPに選ばれたペ・ヨンスは、07年にひじの靭帯の
接合手術を決意、その後の3年間は「地獄」の苦しみを味わった。
08年の9勝8敗に次いで、09年も1勝12敗、防御率も7.26という最低の成績を残した。特にストレートが
140キロを下回るようになってしまい、「ペ・ヨンスはもう終わった」という言葉を何度も耳にしなければ
ならなかった。
「昨年は本当に野球を辞めようかと思ったんです。実は今辞めても別に損はしないと思います。部屋
一つ借りることができないほど貧しかったわたしが、野球のおかげでマイホームや車も買えたんです。
今野球を失ったとしても、原点にまで落ち込むわけではないんです」。
「だめもと」という思いで人生最大の夢だった海外進出を試みた。さらに復調の兆しも感じられた。
「後半戦に差し掛かった辺りから、以前の感覚が戻ってくるようになったんです。手術を受けて以来、
腕がずっと腫れっぱなしだったんですが、むくみが引き、体のバランスも良くなったんです」。
これまでペ・ヨンスを苦しめてきた再発に対する不安が消え、今季のポストシーズンでは大きな
手ごたえをつかんだ。なんとストレートで148キロをマーク、04年の球威がよみがえり始めたのだ。(以下略)
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