10/12/15 19:05:25
★【インタビュー】尖閣問題、中長期的には間違っていない=仙谷官房長官
(一部抜粋)
─日中関係はどうか。尖閣諸島の問題では政府の対応に随分批判が起きた。
この経験から政府は何を学んだか。
最大の教訓は、各民族がある種内向きになっていて、
ともすれば経済社会が保護主義的になろうとすることだ。
政治の世界や一般社会の中では、ナショナリズムがちょっと火をつければ激しくなろうとする。
こうしたなか、今度の尖閣諸島周辺でのトラブルをめぐり、
我が国の政府が行ったことは、中長期的にはまったく間違っておらず、
従って、必ずしも私の知っている限りでは、米国をはじめとする先進諸国や、
アジアのASEAN(東南アジア諸国連合)には評価は低くない。
領海を侵された時には逮捕をしたとの実績があり、
両国のナショナリズムが相当激しくなりつつあるのを、
ある種コントロールできたと思っている。
ただ、これは国内的には一人一人国民が閉塞感とか、自分の所得が伸びないとか、
雇用が保証されない可能性があるとか、ある種の不安と向き合って生きている。
当然のことながら、このようなことをきっかけに、政府批判という格好で出てきているとは思う。
中長期的にはまったく間違っていない。
安全保障政策、防衛政策がポスト冷戦にふさわしいように変わっていなかったことも事実だ。
このことについて、われわれはしっかりと今度の防衛大綱で見直しをしていく。
つまり、陸軍重視、戦車重視、北向き重視というような防衛戦略の下でずっと続いてきていたが、
そうではなくアジア太平洋のニューオーダーをしっかりと日米同盟を豊かにするなかで作っていく。
あるいは日本と韓国、日本とオーストラリアの連携を強化して作っていく。
ソース WSJ 2010年 12月 14日 20:58 動画あり
URLリンク(jp.wsj.com)