10/12/12 20:22:30
外国人が日本の森林の買収を進めている。この数年、日本の森林の価格は下落を続
けており、今が底値と判断した海外投資家が購入するケースが多い。また、水源として利
用しようと考える海外企業もあるようだ。
世界の水の需要状況では、先進国では健康や美容などへの関心の高まりから、良質な
水へのニーズが旺盛になりつつある。一方で、発展途上国では人口増加や経済発展によ
って、生活用水が不足する事態が起きている。
経済産業省が発表した2008年度の通商白書によると、安全な水の供給を欠いている人
口は、世界で11億人とされ、安全な水が無いために、毎日4500人以上の児童が亡くなっ
ているという。水不足は今後更に深刻化するとみられており、2025年には世界で55億人の
人間が水不足に陥ると予想されている。
日本の森林を買収する外国人の中でも、特に中国人の動きが目立っている。中国には
長江や黄河などの大河があり、豊富な水を有する国のイメージがある。しかし、中国の
年間平均降水量はおよそ660ミリで、1700ミリ近い日本の半分にも満たない。さらに、長江
や黄河にはそれにつながる支流が少ないため、大地に水が行き渡りにくいといった欠点も
ある。そのため、慢性的に水不足の問題を抱えている。また、中国の国土は平地が多い
ため、河川の水の流れが遅く、汚れた水が滞留しやすい。河川の汚染が進む中国では、
汚染が水不足に拍車をかけているといっていい。中国人が日本の森林の買収に動く背景
には、こうした事情がある。
日本は資源のない国だといわれているが、実は森林と水に恵まれた有数の資源国であ
る。そのことに気付いた外国人は、今後も日本の森林の買収を続けるとみられている。
これに対し林野庁は都道府県にヒアリングを開始し、情報収集に努めているという。しか
し、それだけでは買収を止めることはできない。諸外国のように、外国人や外国法人の土
地所有について地域を限定したり、事前許可制をとるなどの制限を設ける必要性があり
そうだ。
URLリンク(moneyzine.jp)
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【中国】世界の森林減少も中国の責任?木材消費急増への国際批判に反論[07/19]
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