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2010年12月5日、環球時報は、清華大学国際伝播研究センターの李希光(リー・シーグワン)主任
の署名記事「朝鮮半島で戦端を開いた者は誰であろうとも中国への宣戦布告である」を掲載した。
以下はその抄訳。
現在の朝鮮半島の危機は韓国と北朝鮮の「十字軍的態度」に由来している。西洋文明的な異教徒
の存在を許さぬ姿勢ではなく、祖先の文化が持つ寛容さを発揮して欲しいと望んでいる。しかし、
砲撃事件後、韓国国民の怒りは燃え上がり、欧米の政治家とメディアもその怒りに油を注いで
いるようだ。歴史と現実を見れば、朝鮮半島の平和と安全は外国によって左右されてきた。
1894年の黄海海戦も日本軍の侵入によって火ぶたが切られたのであった。
国家の安全保障から見れば、中国にとって北朝鮮はきわめて重要な隣国。米国との緩衝地帯で
あり、もし朝鮮半島が混乱に陥ればその戦火は中国東北部に飛び火し、北朝鮮の難民が押し寄せる
ことになる。そうなれば、騒乱が起き、北朝鮮難民を排除しようとした中国を、欧米は「人道主義
的最悪」「民族浄化」だと言い立て、国連軍の名の下に米韓の軍隊が侵入することになるだろう。
また、米国の長年の画策により、中国を囲む包囲網が形成されている。しかもそれは年々狭まって
いる。米国の手が及んでいないのはパキスタン、ネパール、北朝鮮だけなのだ。米国は朝鮮半島問題
とアフガニスタン問題を利用して、中国を東西から挟み込む戦略だ。中国は朝鮮半島の平和を維持し、
米軍に対する緩衝地帯を確保しなければならない。(翻訳・編集/KT)
レコードチャイナ2010-12-06 11:25:06 URLリンク(www.recordchina.co.jp)