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熊野市紀和町にある旧紀州鉱山で、戦時中の強制労働で亡くなった朝鮮人の追悼集会
が5日、同町鉱山資料館近くに建立した追悼碑敷地内であった。在日朝鮮人や地元住民
らでつくる「紀州鉱山の真実を明らかにする会」が催した。関係者ら約30人が参加し、
「不当に扱った日本の歴史的責任を追及する」と誓った。
同会によると、1940~45年に1300人以上の朝鮮人が同鉱山に連行され、強制労働に
より35人の死亡が確認されている。 同鉱山跡地近くには、英国人捕虜16人を慰霊する
市指定文化財の「史跡英国人墓地」はあるが、朝鮮人強制労働者の碑はなく、同会が
今年3月末に建立した。石碑の前には35人分の石が置かれているが、そのうち11人は
名前が分からなかった。
集会では、今回新たに判明した死者1人の名前を石に記した。同会の佐藤正人さん(68)
は「どのような思いで働き、死んでいったのか。そして、なぜ日本人がそういうことをしたのか
を追及していかなければならない」と語った。韓国から子孫ら2人も参加した。
朝鮮人労働者に関連して、同市木本町で朝鮮人2人が虐殺された「木本事件」の経緯などを
伝えるパネル展が同市内で開かれた。(百合草健二)
URLリンク(mytown.asahi.com)
ソース:朝日新聞