10/12/04 22:23:48
◇「謝罪と補償」最初の一歩に
◇「南北分断、無関係でない」
韓国併合100年にちなんだ連続講座の一環として、哲学者の高橋哲哉・東大大学院
教授の講演会「私たちの『戦後責任』とは?」が富山市で開かれた。講座は市民グループ
「コリア・プロジェクト@富山」が4月から開催し、先月27日の高橋教授が5回目。
今回は日韓が真の信頼関係を築く方策を探るのが目的で、約110人が聴講した。
高橋教授はまず、北朝鮮の韓国砲撃事件について
「朝鮮半島の南北分断は日本の植民地支配と無関係ではない」と指摘。
砲撃後に朝鮮学校の授業料無償化適用手続きが停止されたことで、
「通学する子どもたちへの差別を助長する」と政府を批判した。
更に、石川啄木が併合を憂いて詠んだ短歌と、逆に併合を喜ぶ小学生の作文などを紹介。
「啄木は例外的で、ほとんどの日本人は小学生から福沢諭吉まで併合を歓迎していた」
と述べた。その根底には当時の小学校で教えられた神功皇后の三韓征伐など、朝鮮支配
を正当化する神話的な教育があったことなどを挙げた。
日本の朝鮮半島支配を巡っては、菅直人首相が今夏、反省とおわびを表明した。
だが従軍慰安婦や強制連行問題など戦後補償に関しては、ほとんどの裁判で原告側が
敗訴するなど解決していない。
高橋教授は、日本が何をしてきたのかを若い世代に伝え、みんなで責任を考える必要性を
アピール。植民地支配を反省する世界的な流れを紹介し、「日本の(謝罪と補償という)
最初の一歩をグローバルスタンダードにしよう」と呼びかけた。
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ソース:毎日新聞
【在日】「朝鮮分断の根源を作ったのは日本なのだから、朝鮮統一を支援するのは日本人の道義的義務といえる」[11/02]
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