10/12/04 07:27:47
米韓FTAが事実上合意 自動車問題など歩み寄る
【ワシントン=尾形聡彦、ソウル=稲田清英】米韓自由貿易協定(FTA)の早期発効に向けて
閣僚級の追加協議を続けていた米国と韓国が3日、FTAの締結で事実上合意した。
韓国政府関係者が朝日新聞に明らかにした。自動車問題など残っていた争点で
最終的に米韓が歩み寄ったものとみられる。
ワシントンの韓国政府関係者は3日昼過ぎ、朝日新聞に「我々は事実上の合意に達した」と語った。
3日にも両国政府が発表する見通しだ。両国は今後、早期発効に向けて動き出す。
両国の通商交渉責任者は11月30日から、米ワシントン近郊で協議を続けていた。
米通商代表部(USTR)は3日の声明で「大きな進展があった。
(さらに)前進する前に、首脳がこの進展を検証するときだ」と表明。
韓国外交通商省も同日、「自動車などの分野について実質的な成果を得られた。
両国政府の最終確認を経て、公式に発表する予定」と明らかにした。
懸案になっていた自動車の双方の輸入輸出規制で、米韓が歩み寄った可能性が高い。
協議が合意に達すれば、米韓とも早期のFTA発効をめざし、議会同意の手続きを本格化することになる。
米韓FTAは、両国とも前政権時代の2007年に署名したが、米国内の反対などで発効のメドが立たないまま、
双方は追加協議を続けていた。
輸出拡大による成長戦略を掲げるオバマ米大統領は前向きな姿勢に転じ、米韓とも11月中旬に
ソウルであった首脳会談までに打開をめざしたが、溝が埋まらず先送りになっていた。
朝日新聞 2010年12月4日3時56分
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